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ニュースリリース

2018年2月28日ご報告

新幹線台車の安全確保について

 2017年12月11日、東海道新幹線名古屋駅にて運転を取りやめた「のぞみ34号」(弊社所有車両)の台車にき裂などが発見された重大インシデントにつきまして、あらためまして深くお詫び申し上げます。
 現在、運輸安全委員会による調査が行われており、全面的に協力しているところでございます。また、弊社といたしましても、東海旅客鉄道株式会社、公益財団法人鉄道総合技術研究所のご協力をいただきながら、台車き裂の原因究明を進めております。
 運行中の車両につきましては、日々の入念点検に加え、運用間合いでの点検を強化しております。
 今回、これまでの調査や検証で確認できました事柄と、安全確保の取り組みにつきましてご報告いたします。

詳細

1 当該台車(13号車東京方)の調査結果
(1)損傷状況
  台車枠の側バリのき裂、継手の損傷、変色およびグリスの漏れ、歯車箱などの台車周囲への油脂の付着が確認されました。そのほかには異常はありませんでした。
  台車の損傷状況などについては、こちらをご覧ください【別紙1】(PDF形式:748キロバイト)

(2)詳細調査結果
 ○台車枠き裂に関すること
  ・き裂長さは側面外146ミリメートル、内141ミリメートル、内部補強外117ミリメートル、内108ミリメートル、底面160ミリメートル。
  ・側バリ底面の板厚が設計上の寸法8ミリメートル(加工後7ミリメートル以上)よりも薄く、最も薄い箇所で4.7ミリメートルでした。当該メーカーの当時の作業方法を確認した結果、軸バネ座取付部のすりあわせのため、側バリ底面が研削されていたことを確認しました。
  ・側バリ底面の研削は、当該メーカーより、本来は行ってはいけない作業であったと説明を受けており、同一メーカーの他の同型台車でも板厚の薄いものが確認されています。
  ・き裂は側バリ底面の軸バネ座溶接部を起点とした疲労破壊と考えられます。
  ・起点部分は破面同士の接触により表面がつぶれていましたが、内部を詳細調査したところ、溶接施工により生じた割れと考えられる破面が認められました。
  ・破断面は腐食が認められ、き裂発生初期段階から相当な時間が経過していると考えられます。
  ・軸バネ座下面全面に寸法調整のための肉盛溶接を行った形跡が見られました。
  ・台車枠の材質には問題はありませんでした。
  台車枠き裂の発生状況などについては、こちらをご覧ください【別紙2】(PDF形式:616キロバイト)

 ○台車枠以外の部品に関すること
  ・継手では過熱(約300度)による変色、グリス漏れを確認しました。
  ・歯車箱および主電動機に付着していた油脂は、成分分析の結果、継手のグリスであることを確認しました。
  ・歯車箱、軸箱およびそのほかの部品に異常は認められませんでした。

(3)異音、異臭などの発生に至った推定メカニズム
  台車枠側バリに発生したき裂により、車軸の位置がずれ、主電動機と歯車装置を接続する継手が変位した状態で回転を継続したことにより、継手が損傷、発熱し、車内での異音、異臭などに至ったものと推定しました。
  異音、異臭などの発生に至った推定メカニズムについては、こちらをご覧ください【別紙3】(PDF形式:468キロバイト)

(4)き裂発生の現時点での推定原因
  製造過程で側バリの底面が研削されたことにより板厚が減少したことで応力が増加し、この影響により溶接時に発生した割れが進展して大きなき裂に至ったものと考えられますが、引き続き、原因の究明に向けて取り組んでまいります。

2 運行中の車両の安全確保
(1)台車枠の取り替えについて
  側バリの底面が研削され板厚が薄いものは、次項の超音波探傷により溶接部の範囲を超えるきずがないことは確認しておりますが、今回の事象に鑑み、順次取り替えを行います。取り替えまでの間は、定期的に超音波探傷を実施してまいります。

(2)超音波探傷による点検の実施
  今回のき裂の起点となった箇所は外部からは見えないところにありますが、超音波探傷は側バリ底面近傍から内部に向けて超音波を入射することができるため、きずを初期段階で検出する手法として有効であると考えております。
  これまでに、超音波探傷により当該メーカーの全ての台車と他社製の一定台数について、当該箇所の点検を実施し、溶接部の範囲を超えるきずがないことを確認しました。なお、溶接部の範囲でエコー反応を示したものについては、詳細調査の結果、きずを認めましたが、いずれも微細なもので台車枠の強度に影響はなく、使用上は問題ありません。これらについては定期的に超音波探傷を実施し、きずに進展がないことを確認してまいります。
  超音波探傷による点検については、こちらをご覧ください【別紙4】(PDF形式:398キロバイト)

(3)入念点検の実施
  現在、仕業検査、交番検査時に、兆候を事前に発見できるよう当該箇所の入念な目視点検を継続して実施しておりますが、これまでに異常は認められておりません。
  仕業検査における入念な目視点検については、こちらをご覧ください【別紙5】(PDF形式:348キロバイト)

  併せて、東海道新幹線区間に設置されている台車温度検知装置により兆候の把握を行い、車両の安全確保に万全を尽くしてまいります。

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