〜駅のホームの安全性向上に向けて〜
「ホーム柵」と「内方線付き点状ブロック」の整備をさらに進めます
JR西日本ではこれまで、駅のホームにおける安全性向上を重要な経営課題ととらえ、「安全考動計画2017」に掲げた到達目標に向かって、ハード・ソフトの両面からさまざまな取り組みを進めているところですが、その核となるハード対策として「ホーム柵」の開発・整備に取り組んできました。
こうした中で昨今、目の不自由なお客様が駅のホームから転落される事象が相次いで発生していることから、お客様からのご要請にお応えすべく、さらなる対策が必要と考えています。そこで、駅のホームにおける安全性向上をめざして、「ホーム柵」と「内方線付き点状ブロック」の整備をさらに進めていくことにしましたので、お知らせいたします。
1 「ホーム柵」の整備を優先して進める駅
(1)乗降10万人以上の14駅
京都駅、高槻駅、新大阪駅、大阪駅、三ノ宮駅、神戸駅、明石駅、姫路駅、京橋駅、鶴橋駅、天王寺駅、新今宮駅、岡山駅、広島駅
(2)ホームからの転落事象や列車との接触事象が多い駅
西明石駅
大阪駅6番・7番のりばと京橋駅2番のりばで「可動式ホーム柵」を平成29年春からそれぞれ使用開始する予定です。さらに京都駅と三ノ宮駅でも、ホーム柵整備に向けた検討を進めております。この2駅には、車両扉位置が不統一であるという課題を解決するため、当社が開発し六甲道駅と高槻駅で実用化している「昇降式ホーム柵」を整備する計画です。各駅の整備時期や整備する「のりば」は現在未定です。
2 「内方線付き点状ブロック」の整備をさらに進める駅
現在、全1,197駅のうち474駅(40%)に「内方線付き点状ブロック」を整備しています。このうち、お客様のご利用が比較的多い乗降1万人以上の駅には、平成32年度末までに整備する計画で進めてきており、今年度末には整備対象192駅のうち96駅(50%)への整備が完了します。
このたび、乗降1万人以上の駅への整備をさらに進めるべく、現在の整備計画を前倒しし、平成29年度末までに整備することをめざします。