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ニュースリリース

2016年9月12日
経営関連

9月定例社長会見

詳細

【京都鉄道博物館 233号機関車重要文化財指定記念式典と初の企画展】
 冒頭、京都鉄道博物館について、2つお知らせをいたします。
 1点目は、233号機関車が重要文化財の指定を受けまして、記念式典をいたしたいということであります。4月29日に京都鉄道博物館がグランドオープンして以降、多くのご来館を賜りまして、8月末までで、累計約70万人のお客様にお越しいただきました。日々のご愛顧に感謝申し上げます。私どもはこの博物館を中心に鉄道文化遺産の管理・保存・活用という鉄道文化活動をますます推進していこうと考えています。この博物館に収蔵の233号機関車が、8月17日に国の重要文化財に正式に指定されました。当社においては、平成16年12月10日に梅小路蒸気機関車庫が国の重要文化財に指定を受けて以来のことで、2件目となります。また、当社所有の車両としては初めてとなります。このことを記念いたしまして、10月14日の鉄道の日に京都鉄道博物館におきまして、式典を行いたいと考えております。
 2点目は、この博物館開館以来初めてとなる第1回企画展を行いたいと思います。10月8日から来年1月までの間において、日本における寝台列車の軌跡などについて紹介させていただこうと思います。

1 最近の営業・輸送概況
【取扱収入】
 8月の取扱収入は、前年をやや下回る99.7%で推移しました。お盆期間において「山の日」でご利用が増えたことや、それ以外の期間についても夏のご旅行、インバウンドのご利用増などにより好調に推移しておりますが、中長距離券については、9月にご乗車の方の8月の前売り分について、昨年のシルバーウィークが長期の連休であり多くの発売があったことから98.9%と前年を下回りました。これが全体を押し下げる要因となったとみています。定期は、購入時期のずれにより単月では前年を上回ったものの、平成28年3月1日から8月31日までは100.6%とほぼ前年並みの実績となっています。
収入状況
 ※注釈 駅などでの取扱高(消費税を含む)を示します。直営の速報値です。

【ご利用実績】
 8月のご利用状況では、お盆期間のご利用増や「せとうち」、九州などへのキャンペーンの取り組み、また前年の台風15号の到来でご不便をおかけした反動による増などもあり、山陽新幹線は101%、在来線101%と前年を上回るご利用となりました。北陸新幹線は、これまでに引き続き昨年度開業特需の反動で96%となりましたが、これまでに比べ下がり幅は少なくなっています。アーバンエリアはUSJ、京都鉄道博物館の好調もあり102%と前年を上回りました。
利用状況
 ※注釈 実績は速報値です。


2 インバウンドの取り組み
 当社グループでは「中期経営計画2017」で、戦略トピックスのひとつとして「訪日観光客需要の獲得」を掲げ、広域周遊観光ルートの開発や整備、受入体制の強化、そしてプロモーション展開など、地元自治体、それから地域の皆様とともに、私たちグループが一体となって取り組んでいるところです。最近の取り組み例といたしましては、特急「はるか」の増発、大阪環状線新型車両における多言語化対応、外国人案内スタッフの拡充など、地域の皆様と連携させていただいて、さまざまな面で海外からのお客様の受入環境の整備を進めているところであります。本日は、関西空港駅における受入体制の強化と、グループ会社の取り組みについてご紹介させていただきます。

【関西空港駅みどりの窓口改良】
 海外からお越しになるお客様のうち、関西空港駅をご利用になられる方は、関西国際空港をご利用になるお客様と同様に、年々増加してございます。当社におきましては、平成26年8月から「みどりの窓口」の上階に「海外からのお客様向け窓口」を新たに設置し、英語や中国語などにも対応できるスタッフを配置してまいりました。今後もご利用増が見込まれることから、国内外からお越しになられるお客様に、関西空港駅をより快適にご利用いただけるよう、販売機能をより強化することを目的としてリニューアルいたしますので、お知らせいたします。
 具体的な整備内容についてご説明いたします。現在の窓口は、コンコース階に5つ、上階に3つあり、最大で8つの窓口がございます。今回の整備では、2つのフロアに分かれたこれらの窓口を、コンコースの一つのフロアで対応が行えるようワンフロアで集約するとともに、6つの窓口を増設して最大で14窓口といたしたいと考えております。あわせて一部の窓口では、海外で予約された乗車券類を引き換えるツアーデスクとしての機能も拡充させていただき、新たに宿泊施設の予約ができるようになります。また、これまで英語や中国語などにも対応できる窓口は最大で3窓口でしたが、対応できる窓口を増設し、ピーク時にはこれまでの倍以上の数の窓口としたいと考えております。このほか、現状では、状況によって券売機のご利用が混み合ってございます。よりスムーズにご利用いただけるよう「新型券売機」を新たに2台増設し計5台にします。工事は、今年11月ごろから着手し、平成29年3月の完成を予定しております。こうしたことにより海外からお越しのお客様に、よりスムーズな対応が出来るのではないかと考えております。
 続いて、グループ会社による取り組みを2点紹介いたします。
販売機能の強化

完成イメージ
 ※注釈 完成イメージです。

【西日本ジェイアールバスのホームページ多言語化】
 一つめは、西日本ジェイアールバスで、情報提供の充実などを目的といたしまして、同社のパソコンおよびスマホ版のホームページにおいて、4カ国語によるご案内を開始いたします。サービスの開始は、10月1日から予定しております。

【西梅田バス暫定駐車場】
 二つめは、大阪ターミナルビルによる「西梅田エリアにおける、観光用などの貸切バスを対象とした暫定駐車場の開設」であります。すでに8月に設置することはご案内させていただきましたが、このたび、諸調整が整い、名称や営業開始日などが定まりましたのでお知らせいたします。開設する場所は、当社グループのオフィスビル「大弘ビル」がございました大阪駅南西の用地を活用いたします。名称は、「西梅田バス暫定駐車場」とし、10月7日から開設したいと考えております。バスの出入りがございますので、誘導する警備員などを配置するなどして、周辺にご迷惑をおかけすることの無いよう努めてまいります。
駐車場


【大阪駅南広場の新歩道橋・新バスターミナル使用開始】
 大阪駅については「OSAKA STATION CITYの魅力向上」ということで、これまでいろいろな手を打ってきております。
 このうち駅の南側のエリアのタクシー、バスターミナルについては、平成26年度より工事を進めていたところであります。今回、タクシープールの最終整備は一部残ってはございますが、ほぼ完成いたしましたので、歩道橋の使用開始ということをご案内せさせていただきます。工事前のこのエリアは、歩道橋のルートが「南北だけ」で、回遊性が乏しい状況でありました。また、バスの一部が道路上に停車することでバスの乗降が不便で、道路との接続部分で交通渋滞が発生している状況でありました。今回の整備によりまして、南北のみならず東西のルートができるとともに、タクシーとバスが混在していたのりばのすみ分けと、バスターミナル機能の集約ができるものと思います。
 これにより、2階部分における駅周辺の百貨店をはじめとする、施設との回遊性が豊かになり、あわせて歩道車道の分離によりますご利用者の安全性、それから利便性の向上が図られるということがいえると思います。新歩道橋は、「スカイウォーク」という名前とし、28年の10月1日から使用開始する予定ということで考えております。こうした一連の整理により、大阪駅とはじめとした近畿エリアをより魅力あるものにしていくべく努力をしてまいりたいと考えております。
バスターミナル

スカイウォーク

【瑞風アンバサダーに葉加瀬氏】
 また、あわせてとなりますが、来春運行開始予定の「トワイライトエクスプレス 瑞風」に関して、アンバサダーとして世界的にご活躍されるヴァイオリニストミュージシャンの葉加瀬太郎氏に就任をいただく運びとなり、本日、帝国ホテル東京において、就任発表会を行なっております。今後、葉加瀬氏には「瑞風」のコンセプトであります「美しい日本をホテルが走る。」を体現する楽曲を制作いただき、「瑞風」が運行いたします山陽、それから山陰エリアの魅力を発信していただく予定であります。

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