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ニュースリリース

2016年2月 5日
経営関連

広島県を中心とした農業の発展ならびに地域活性化に向けた業務協力について

西日本旅客鉄道株式会社広島支社
広島信用金庫

 西日本旅客鉄道株式会社広島支社(以下、「JR広島支社」といいます)と広島信用金庫(以下、「広島信金」といいます)は、広島県を中心とした農業振興ならびに「食」に関する地域の特産品などの販売支援を通じた地域活性化を目的に、「業務協力に関する覚書」を締結することとなりましたので、お知らせいたします。なお、JR西日本が中国地方の金融機関と農業を軸とした業務協力に関する協定を締結するのは初めてとなります。

詳細

1 経緯
 JR西日本グループは、「JR西日本グループ中期経営計画2017」において掲げた「地域共生企業」となるべく、地域の産業振興につながり、定住に寄与する事業の一つとして農業に着目しました。平成26年4月に、IT(情報技術)を活用し、生産者の経済性および競争力の向上に資する、生産者に対する国際認証規格グローバルGAPの取得支援とそれらの農産物の流通ルートへの提供を行う株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(以下、「ファームアライアンス」といいます)へ資本参加いたしました。その後、ファームアライアンス事業の普及に取り組んでおります。
 広島信金は、協同組織の地域金融機関として、地域社会全体の活性化・持続的成長に向けた活動に取り組んでいます。その一つとして、地元農業および食産業の発展を目指し、農業事業者と食品関連企業などをつなぐマッチング事業による地産地消の推進や、地域の特産品の販売支援に力を入れています。
 JR広島支社と広島信金は、平成26年7月に農業セミナーを共同開催するなどし、農業生産者の生産および販路支援などを行い、広島県内の農業活性化に努めているところです。今後、JR広島支社と広島信金は連携を深め、相互のネットワークと、ファームアライアンス事業の活用などを通じ、広島県内の地域農業のさらなる発展に貢献してまいります。また地元企業がつくる地域の特産品をJR西日本およびグループ各社において販売支援するなど、食を通じた取り組みにより地方創生に向けた地域産業の活性化と競争力強化に貢献してまいります。

2 主な業務協力事項
(1)生産者の経済性および競争力の向上を目的とした農業セミナー・商談会の共同開催
(2)生産技術や販路拡大を希望する生産者などの個別紹介
(3)農業への新規参入や農業経営の相談など、生産者支援に係わる連携
(4)地域の特産品などの販路拡大に係わる連携

【グローバルGAPとは】
 グローバルGAPは、欧州を中心に世界100カ国以上で実践されているGAP(Good Agricultural Practice:適正農業規範)の世界標準です。グローバルGAPでは、農業生産・取り扱いにおける農産物の安全管理手法や労働安全、持続可能な農業を行うための環境保全型農業実践のためのチェック項目が具体的に定められています。農産物の世界的な流通においては、もはやグローバルGAPの認定取得が取引条件となっており、サプライヤーとして「選ばれる」ための必須要件として求められています。
 欧米では、事業リスクを最小化することが小売事業者の標準的な動きとなっています。特に、小売業売上高世界ランキングのトップ10にあるような量販店は、国際的な認証規格(例:グローバルGAPなど)を取得しているサプライヤーや生産者からの仕入を優先しており、自らの販売チャンネルにおいてリスク・ヘッジできない農産物の取り扱いを排除しはじめています。
 グローバルGAPは2011年に改訂され、農産物の集出荷・選果場の管理範囲が審査の必須要件となり、農場から出荷までを網羅したサプライチェーン全体におけるマネジメントシステムを評価する事により食品安全リスクを包括的に担保するようになりました。
 日本での認証取得実績は未だ少なく、規模だけでなく、農産物の安全管理も途上段階であり、中国、韓国、東南アジア諸国と比較しても、日本におけるこの分野での取り組みが期待されています。

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