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ニュースリリース

2012年1月18日
経営関連

1月定例社長会見

詳細

1 最近の営業・輸送状況

○運輸取扱収入の状況(前年同日比)
対象期間収入計近距離券中長距離券定期券
12月 104.8% 105.1% 105.8% 100.3%
1月(17日まで) 99.9% 101.4% 100.2% 98.3%
23年度累計 102.5% 101.5% 103.7% 100.2%

※注釈 駅などの取扱高を示します。
※注釈 1月、23年度累計は直営の速報値です。

○ご利用状況(前年同日比)
対象期間新幹線在来線特急アーバンネットワーク
12月 107% 105% 104%
1月(17日まで) 103% 99% 101%

※注釈 1月の数値は速報値です。

(1) 運輸取扱収入の状況
 12月の直営の運輸取扱収入計は対前年比104.8%、近距離券は105.1%、中長距離券は105.8%となっております。大阪ステーションシティ開業効果や天皇誕生日を含む3連休などにより、中長距離券、近距離券ともに前年実績を大きく上回る結果となりました。定期券は対前年比100.3%となっております。
 また1月の運輸取扱収入は17日までで対前年比99.9%、近距離券が101.4%、中長距離券が100.2%、定期券が98.3%となっております。定期券収入の減少が収入計の減少につながったものと考えておりますが、定期券については、購入月のずれによる変動が避けられず、23年度累計では100.2%となっております。

 なお、1月17日時点で大阪ステーションシティの来場者数が1億人を突破いたしました。これはノースゲートビルディングおよびサウスゲートビルディング内の商業施設への来場者数を指します。昨年10月31日時点で7,200万人とご報告させていただきましたが、1億人を突破いたしました。昨年9月、10月、11月の来場者数はやや減少しておりましたが、12月以降増加傾向にあり、この1月も好調に推移しております。今後も魅力的な場所としてあり続ける努力を継続していきたいと考えております。

(2) 新幹線・在来線特急・アーバンネットワークのご利用状況
 12月の新幹線のご利用状況は対前年比107%、在来線特急は105%でした。在来線特急については前年を下回ることも多かったことを考えると大変好調であったと言えます。アーバンネットワークのご利用状況は対前年比104%でした。
 また、1月は17日までで、新幹線が対前年比103%、在来線特急が99%、アーバンネットワークが101%となっております。
 さらに、九州新幹線のご利用状況と関連の深い小倉〜博多駅間の新幹線のご利用状況は、12月が対前年比119%、1月が17日までで114%となっております。
 1月のご利用状況がやや減少しておりますが、グローバルな経済の混乱が影響したものとは考えておりません。リーマンショックの時には、ある日突然、大きなご利用の減少がありましたので、今後も緊張感を持って状況を注視していきたいと考えておりますが、今のところ特別の危機感を持たねばならない状況には至っていないと考えております。

2 踏切安全性向上の取り組みについて
 私どもは、安全性向上と安定輸送の両方を実現してまいりたいと考えておりますが、その取り組みの一つとして、踏切に関する取り組みについてご紹介したいと思います。
 踏切障害事故の件数が減少しておりますが、その理由として、立体交差化を進める、あるいは踏切を統廃合することにより踏切が廃止されたことが挙げられます。平成19年度には6,234カ所ありましたが、平成22年度には6,137カ所と97カ所減少しております。
 また、保安設備の整備も大きく貢献したと考えております。
 平成20年度にスタートした安全基本計画の中で、私どもは平成19年度と比較して踏切障害事故を3割減少させることを目標に取り組んでまいりましたが、22年度までで見ると、19年度が60件、22年度が32件とほぼ半減しております。さらに今年度も12月末の段階で26件と、私どもの対策が功を奏しつつあると考えております。

(1) スリット形の折れにくい遮断桿
 これは安全輸送というよりは安定輸送の面で意味があると考えております。スリット形の折れにくい遮断桿を平成23年度の10月までに当社管内の1,500カ所、計4,800本を導入いたしました。
 11月、12月の当社管内の全ての踏切における遮断桿の折損件数を比較すると、平成22年度の323件が23年度は175件と前年比54%となり、ほぼ半減しました。
 当社は踏切が安全でない場合、列車の速度を落として運転するため、遮断桿の折損が発生するとダイヤに影響が出ますが、遮断桿の折損が減るということは、安定輸送の面からプラスの効果をあげていると考えております。
なお、スリット形の遮断桿を導入している踏切だけに絞ると、平成22年度の11月、12月の折損件数が262件でしたが、23年度は97件と、前年比37%まで低減しました。
 スリット形の遮断桿は、スリットの部分と、従来の素材で作った根元の部分があり、それらを接続している構造であり、従来の素材の部分から折れたり、接続部分が折れるケースが認められますが、スリットの部分が折れたケースは、導入以来8件しかありません。
 今後、遮断桿の根元部分や、スリット部分と従来の素材の接続部分の構造を改善していくことで、さらに折損件数を減少させ、安全輸送につながるよう努力したいと考えております。

スリット形の折れにくい遮断桿 内部構造
スリット形の折れにくい遮断桿 内部構造

スリット形の折れにくい遮断桿 外観
スリット形の折れにくい遮断桿 外観

(2) 障害物検知装置
 これは安全輸送に関わるものです。私どもは検知域を立体的に監視でき、検知機能が高い「3次元レーザレーダ式障害物検知装置」を積極的に整備してまいりました。

3次元レーザレーダ式障害物検知装置 イメージ図 
3次元レーザレーダ式障害物検知装置 イメージ図

障害物検知装置設置箇所数の推移
障害物検知装置設置箇所数の推移

 3次元レーザレーダ式障害物検知装置を含め、障害物検知装置は、平成20年度以降、設置箇所が大幅に増えております。3次元の検知装置だけを見ると20年度で1カ所でしたが、21年度に74カ所になり、22年度には168カ所、23年度見込みでは累計で231カ所に設置箇所を拡大しております。
 3次元の検知装置を導入しながら、全体としても障害物検知装置の設置箇所を増やす取り組みを進めたいと考えております。

(3) 踏切非常ボタン
 当社管内の営業列車走行線区の第1種、第3種の踏切については100%整備済みとなりました。踏切の種類ですが、第1種は遮断桿と警報機がある踏切を、第3種は警報機のみついている踏切を指します。

踏切非常ボタン
踏切非常ボタン

踏切非常ボタン設置率の推移
踏切非常ボタン設置率の推移

 「第1種、第3種の踏切については100%整備済」と申しましたが、グラフを見ると、23年度見込みが99.6%となっており、残る0.4%は26カ所の踏切を指しております。
 このうち、24カ所はのと鉄道にかかわる部分の踏切を指しています。七尾線では、当社の列車は和倉温泉駅まで運行しており、そこまでは踏切非常ボタンを整備しておりますが、のと鉄道が運行している和倉温泉〜穴水駅間の踏切24カ所は整備ができていません。また、残る2カ所は山陽新幹線の保守用車の専用線にある踏切を指しています。
 当社の営業列車走行線区については100%整備済みですが、これら26カ所の踏切についてもご相談しながら設置に向けて検討してまいりたいと考えております。

3 100系・300系新幹線営業運転終了に伴うイベントの開催について
 100系新幹線については、定期列車としての最終列車は3月14日のこだま766号となりますが、3月16日に臨時の「ひかり」号を設定し、イベントを開催いたします。岡山〜博多駅間を運転し、全車指定席とし、できる限り多くのお客様にお座りいただき、名残を惜しんでいただきたいと考えております。
 300系新幹線についても定期列車の運転は3月13日のこだま727号が最終列車となりますが、イベント列車として3月16日に臨時の「のぞみ」号を運転いたします。100系と同様、全車指定席とさせていただきます。

 イベントとしまして、岡山〜広島駅間において記念乗車証を贈呈させていただきます。また、駅出発時・到着時の車内チャイムを、100系についてはJR発足時のメロディに、300系については「のぞみ」号営業運転開始時のメロディにそれぞれ変更し、それぞれの時代の気分を味わっていただこうと考えております。
 なお、新大阪駅、岡山駅、広島駅、徳山駅、新山口駅、博多駅ではセレモニーを実施したいと考えておりますが、その内容につきましては後日ご紹介いたします。

100系新幹線
100系新幹線

300系新幹線
300系新幹線

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