紀勢線 車両の振り子制御スイッチが「切」となっていた事象について
1 発生日時
平成23年8月1日(月曜日) 午後3時42分頃
2 発生場所
きのくに線(紀勢線)紀伊田辺〜芳養駅間
3 列車名
下り特急列車 くろしお24号 6両編成
白浜(15時28分)発 新大阪(17時50分)行
4 概況
平成23年8月1日午後3時42分頃、当該列車の運転士が、紀伊田辺〜芳養駅間の曲線を走行中に通常と異なる乗り心地を感じ、芳養駅に停車し車両点検を行ったところ「振り子制御スイッチ」が「切」となっていたため、当該スイッチを「入」とし運転を継続しました。
「振り子制御スイッチ」が「切」の場合、「振り子制御装置」が動作しません。
※注釈 「振り子制御装置」とは、曲線通過時に車体を傾斜させる装置であり、この装置により乗り心地が向上するほか、通常より高い速度で曲線を通過することが可能となります。
調査した結果、当該列車の白浜〜芳養駅間でこの装置が機能しておらず、同区間の曲線で最大時速16キロメートル速度超過していたことが判明しました。
※注釈 お客様にお怪我などはありませんでした。
5 列車影響
列車影響はありません。