2007年度 環境報告書
つねに心地よく、クリーンな駅であるために。JR西日本では、それぞれの事業所や駅などで、さまざまな環境保全活動に積極的に取り組み、資源を有効に活用できるよう努力しています。
山口鉄道部の地球環境問題への取り組み 山口鉄道部
地域づくり、まちづくりへの取り組み
山口鉄道部は山口線(新山口・益田間)93.9キロメートルを駅・乗務員・車両・施設・電気の社員(132名)で列車の安全運行を担当しています。また、春から秋にかけての土曜・休日を中心に、新山口・津和野間で「SLやまぐち号」を運転しています。
SLやまぐち号
環境管理の取り組み
2001年よりISO14001に準拠したJR西日本独自の環境管理システムを展開し、グループ会社とともに、環境方針に基づいた取り組みを行なっています。また、環境に影響を及ぼす作業には、独自の作業手順を定めて社員一人ひとりが環境への配慮を行なうようにしています。
山口鉄道部環境方針
環境掲示板
作業手順書
環境汚染の未然防止の取り組み
SLの煤煙や石炭灰、車両メンテナンスの油や廃棄物等による環境汚染を防ぐために、集塵装置や排水処理装置の点検、緊急時を想定した訓練を実施しています。
緊急時対応用品
集塵装置
排水処理装置
訓練風景
緊急時連絡体制図
山口線は大都市圏輸送と違って、山陰と山陽を結ぶ沿線住民のライフラインとして重要な役割を担っています。その役割を果たすためには、当社をご利用いただくお客様に安心、信頼していただけ、地域に愛される鉄道部でなければなりません。私たちは運転事故防止やサービスの向上だけでなく、SLやまぐち号の運転を通じて地域づくりに努めています。地球環境問題においても環境汚染の未然防止と拡大防止という観点で、コンプライアンスを基本に作業手順の順守、点検、教育・訓練を繰り返し実施するなど、継続的な改善活動の取り組みを行なってまいります。
山口鉄道部長
岡村 孝
お客様にやさしく、地球環境にやさしい駅をめざして 大阪駅
かわりつつある大阪駅
大阪駅は、平日・休日に関わらず会社員、家族連れ、学生など、1日あたり約84万人のお客様がご利用する関西を代表するターミナル駅です。
現在、新たな感動と賑わいの拠点として、明治7年の開業以来5代目となる新駅舎と新北ビルを平成23年の完成に向け工事を進めています。また、省エネルギー型のエスカレーターの導入、LED式の信号機・行き先掲示板への切り替えなど設備面での省エネルギー化も進めています。
大阪駅新北ビル(ドーム)完成予想図
大阪駅コンコース
大阪駅7、8番ホーム
環境管理の取り組み
大阪駅では、環境管理活動を社員一人ひとりの取り組みとするため、環境方針を項目毎に具体的な取り組みを設定し、さらに、駅に関わるグループ会社も含めて取り組みを進めています。例えば、電気、ガス、水道の使用量の削減や駅ごみの削減の目標を設定し、一目で分かるようグラフ化し掲示しています。
大阪駅環境方針
目標達成状況グラフの掲示
駅ごみ削減の取り組み
お客様にもごみ分別回収にご協力していただき新聞雑誌、ビン・缶、ペットボトルのリサイクルを図っています。ごみの減量推進・適正処理の取り組み実績が認められ、大阪市環境事業局より平成11年から連続してごみ減量優良標を受賞しております。
また、2003年からのICOCA発行などにより、大阪駅では、約770万枚(導入前の1年間と3年後の同期間を比較)の磁気乗車券類の削減が図られています。
ごみ減量優良標
鉄道は、環境にやさしい乗り物で、多くのお客様をお運びできます。大阪駅は、その多くのお客様が乗り降りされている駅です。そこで働く社員は、お客様の安全を最優先し、気持ち良くご利用していただくために、誠実な応対に努めています。
また、駅改良工事が進められている中で、「工事だから仕方がない」のではなく、「工事だからこそ、社員一人ひとりの目配り、手配り、気配りで工事していることを感じさせない」を合言葉に大阪駅全社員が、お客様にやさしい、地球環境にやさしい駅を目指し、日々の業務に取り組んでいきます。
大阪駅長
高橋 一敏