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プロフェッショナル職採用

施設

中国統括本部 施設部 白木 隆祐 2008年 入社

Career Step

  1. 2008年広島支社 広島保線区西条管理室 施設管理係
  2. 2009年広島支社 小郡土木技術センター 施設管理係
  3. 2010年広島支社 山口土木技術センター 施設管理係
  4. 2014年広成建設㈱ 出向
  5. 2016年広島支社 山口土木技術センター 施設管理係
  6. 2017年広島支社 施設課
  7. 2021年広島支社 広島土木技術センター 係長
  8. 2022年中国統括本部 広島土木技術センター 係長
  9. 2023年中国統括本部 施設部

橋の架替え工事を担当。
一夜の業務に向け、半年をかけて準備を重ねる

広島支社 山口土木技術センター 施設管理係

鉄道の工事は道路工事などとは違って、通行止めや迂回ルートの設定を容易には行えません。線路を支障するような工事は、最終列車から翌日の始発までの、限られた時間が工事時間となります。そこで、どの作業にどれぐらいの時間がかかるかを正確に割り出し、工事のスケジュールを決めていきます。資材や工事車両を置く場所など、線路以外の場所での手配も欠かせません。社内の他部署をはじめ、協力会社や周辺地域などと連携しながら工事計画を立てる必要があります。
準備に要した期間は約半年。橋の架替え作業自体は一夜で終わりました。架替えた橋も全長7mほどで、今となってはごく小規模な工事だったと言えます。しかし当時の私にとっては、初めて経験する業務の連続で、大変苦労しました。その分、鉄道がいかに多くの人や部署の連携によって支えられているかを学ぶことができました。関係各所と調整する力がつき、社内外に人脈が広がったのもこのときの経験のおかげです。誰もが経験できるわけではない橋の架替えという工事を経験できたことも、その後の自信につながりました。

成長を支えたもの

たくさんの方々に支えてもらいました。工事の仕事は1人では完結しません。上司や同僚に支えてもらい、グループ会社や社内の他部署の協力があってこそ成り立ちます。当社や一緒に仕事をする協力会社の皆さんのすごいところは、みんなが同じ方向を見ているところです。一体感があって、お互いのつながりを大切にしながら仕事をしています。そういった環境で仕事をできたおかげで、私自身も大きく成長することができました。

県との協議の最前線に立ち、
西日本豪雨災害からの復旧を目指す

広島支社 施設課 計画協議

2018年7月に発生した西日本豪雨では、山陽本線が一部区間で2ヶ月以上不通になったり芸備線の三篠川にかかる橋が流されたりと、甚大な被害が発生しました。一刻も早い復旧が望まれるなか、私は河川の管理者である県と協議を行い、三篠川の橋の復旧に携わりました。
災害復旧は、元の状態に戻すことがゴールとは限りません。被害時と同規模かそれ以上の豪雨に対しても耐えられる、より強固で安全な状態にすることが目標になる場合があります。そのためには例えば、川幅を広げる工事を行います。そうなると、橋の改築や地権者の了承が必要です。お金の問題も出てきます。それを、県と当社とでどのように負担するのかという調整も必要です。これらの調整を私が受け持ちました。それぞれの思いや事情がある一方で、地域の方々のために早く復旧させたい、将来にわたって安全なインフラを実現したいという気持ちはみんな同じです。何度も話し合いを重ねながら合意点を見出していきました。担当した三篠川の橋については、二度と流失することのない計画が選定できたと考えています。
この経験を通して、折衝能力を養うことができました。三篠川の橋は全長約110mで、入社3年目に担当した7mの橋とは規模がまったく違いました。しかし、工事の内容や段取りには共通するものがあります。過去の経験を活かしながら地域に貢献する仕事に携われたことも、大きな喜びになりました。

私の地域への取り組み

西日本豪雨災害からの復旧以降も、継続して災害に関する仕事に携わっています。西日本豪雨災害の発生後には、列車の運転再開を優先して応急処置的な対応を行った場所もあります。現在、そういった場所の「本復旧」を進めています。また、西日本豪雨災害後も小規模な災害は起こっています。それらの復旧も今の私の役割です。そういった仕事を通して、地域の交通と暮らしを支えることが、私なりの地域への取り組みだと考えています。