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プロフェッショナル職採用
運転士
京都支社 京都駅
広島県出身の私が最初に配属されたのは、京都駅。土地勘がまったくなく、お客様に目的の駅への行き方をたずねられても、それが当社の駅かどうかさえも分からない状態でした。思うようにいかない日々のなか、上司が、ある先輩の話をしてくれました。その先輩も入社当初、お客様対応がうまくいかず、「もう辞めよう」と思うぐらい悩んでいたそうです。そんななか、1日にお客様からいただいた「ありがとう」とお叱りの数を、正の字を書きながらカウントしたそうです。すると、「ありがとう」の方がずっと多かった。お叱りの言葉は心に残りがちですが、実はそれ以上にお客様から感謝をいただく仕事だと気づき、気持ちが随分楽になった、というエピソードでした。この話をしてくれた上司は、「お叱りをいただくことはあるけど、それは改善し、次回に活かせばいい。感謝してくださるお客様もたくさんいらっしゃるのだから、頑張ればいいよ」と励ましてくれました。この言葉があったからこそ、入社後の苦しい時期を乗り越えることができました。今も悩んだ時は、この話を思い出しています。
2010年に運転士として勤務し始める前、訓練期間として、約半年にわたり指導操縦者が列車に同乗しながら、マンツーマンで運転技術や異常時の対応を指導してくれました。私を担当してくれたのは、「まずは指導者が手本を示して、次に本人にやらせてみる」という指導スタイルの方。私は事前に手順をイメージしておかないとうまく物事を進められないタイプなので、この指導方法はとても分かりやすかったです。また、常に先を予測し、それにあわせてさらに先も考えていくという、物事を順序立てて考えることの大切さも教えてもらいました。この時、身につけた仕事への取り組み方は、後に指令所に異動した際、とても役に立ちました。
広島支社 広島車掌区
車掌区に勤務している時に、社内の他部署の仕事を学ぶ機会として指令所の見学に行きました。指令所とは、運行状況や機器の動作状況を見守り、列車の遅延が発生した際などにはその調整を行う部署。「運転整理」と呼ばれるダイヤの調整はとても複雑で、現在は専用の端末やシステムが使われています。それらの操作は、パソコンや情報システム好きの私にとって、おおいに好奇心を刺激してくれるものでした。また、信号を操作するという、指令所ならではの業務にも興味がわきました。入社後に駅で勤務し、車掌を務めた経験から、駅の係員は自分の駅を守ることを最大のミッションと考え、全力で取り組んでいることを学んでいました。その思いが強いあまり、駅に対して指示を行う指令所とは、時には意見がすれ違うことがありました。ところがこの指令所見学を通して、複数の駅を統括しながら、全体を俯瞰して状態を把握し、最適な運行をめざしている指令所としての思いが理解できました。これらの経験から、将来は指令所で働きたいという自分自身の目標が決まりました。後に、係長へとキャリアアップしていけるようになったのも、この時の指令所での経験が出発点になっています。
現在勤務する広島運転所では、地域と共生する取り組みの1つとして踏切の安全に関する啓発活動を実施しています。私も地域の幼稚園に出向き、踏切を渡る際に気を付けることや、もしもの際の対処法などをお子様たちに説明しています。楽しみながら安全について学んでもらえるように、当社の踏切事故防止キャラクターである「ストッピーくん」と一緒に活動することもあります。