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総合職採用

施設(土木)

大阪工事事務所 福井工事所 副所長 田村 暢慶 2003年 入社

Career Step

  1. 2003年神戸支社 姫路保線区 施設管理係
  2. 2004年大阪建設工事事務所 神戸工事所 施設管理係
  3. 2007年大鉄工業(株) 出向
  4. 2009年大阪工事事務所 施設技術課(おおさか東線担当)
  5. 2010年本社 建設工事部(都市整備)
  6. 2012年本社 建設工事部(停車場改良)
  7. 2013年本社 建設工事部(中長期)
  8. 2015年本社 総合企画本部(整備新幹線)
  9. 2018年大阪工事事務所 福井工事所 副所長

複雑な線路配線の変更工事を一任され、
関係機関との調整を図りつつ、
現場の方々の協力を得て無事に完遂

大阪建設工事事務所 神戸工事所 施設管理係

当社における建設工事の醍醐味は、鉄道施設の整備を通じて、まちづくりという地域の振興に直接関わることができるとともに、手がけた施設が長期間にわたって多くの方にご利用いただけるという点にあります。自らが計画を立てて建設した施設が、地域の発展に貢献し地図に残っていくことは、この仕事の何よりのやりがいといえます。
私は、入社して3年目に、阪神・淡路大震災の復興事業に併せた神戸地区の鉄道整備に関わる仕事にたずさわりました。具体的には、JR貨物旧神戸港駅の廃止に伴い、東灘信号場(現在のJR神戸線摩耶駅付近にあった旧神戸港駅への分岐点)の大半の線路設備が不要となったため、線路配線の変更工事を実施することとなったのです。
この信号場には線路保守用の車両(保守用車)の基地が併設されており、保守用車は夜間の短い列車間合い(次の列車が来るまでの時間)で複数の線路を渡って現場へ出入りしていました。ところが、当初計画されていたとおりに線路配線変更をしてしまうと、保守用車が出入りできなくなるケースが出てくることが判明しました。
そこで、所長から計画の変更を検討するよう指示されました。今思えば、若手だった私にあえて難しい課題を任せて育てようという意図だったのでしょう。計画変更を一任された私は、複数の代替案を作成したうえで関係部署と調整を図り、線路配線を見直していきました。結果、どのようなケースでも保守用車が出入りできるようにするという最大の目的を達成できたほか、線路保守に必要な時間の確保や配線変更にかかるコストの最小化、周辺環境への配慮、のちの新駅計画への影響など、さまざまな観点でベストな計画を練ることができました。
また、施工方法についても、安全性やコスト、騒音対策などに関して請負会社との打ち合わせを重ね、課題をひとつずつ慎重に解決していきました。いくつもの制約が重なった難工事でしたが、関係者全員で力を合わせ無事故・無災害で完遂させることができたのです。
この仕事は、私にとって大きなやりがいとともに自信につながりました。また、この計画を論文にまとめて技術士の資格を取得することもできました。「仕事は具体的に自ら考えて動くとより深く身につく」ということを学んだ貴重な経験となったのです。

成長を支えたもの

数々の仕事を通じて、技術者としても人間としても優れた上司や先輩に巡り会い、さまざまな教えを受けたことが、私の成長に欠かせないものとなっています。特に忘れられないのが、ある上司から受けた「着眼大局、着手小局」という教えです。これは将棋を指す際の心得で、勝負に挑む際は広い大局観を持ちつつ、局地戦ではきめ細やかな一手を打つという意味です。鉄道整備においても、まちづくりという大局を踏まえて計画を立てる必要がある一方、工事の実施では安全面やサービス面で細部の課題を見すえた取り組みが重要となります。この心得を大切に、計画の立案では地域に根ざし、地域とともに当社が発展していくよう長期的な視野を大切にするとともに、計画の実施ではさまざまな施策をきめ細かく行うよう心がけてきました。

数々の工事の計画を経験し、
安全性の確保を第一に進めるとともに、
地域との共生を図ることの大切さを学ぶ

本社 建設工事部(都市整備・停車場改良・中長期)

私は、神戸工事所などで設計や工事を監理する業務の経験を積んだのち、当社のグループ子会社であるゼネコンへ出向し、工事を実際に行う側の立場でも業務を経験しました。ここでは、現場の最前線で工事を管理する者としてさまざまな業務について学ぶ機会を得ました。ヒヤリとすることも何度かあり、列車の運行を止めることなく工事を行うことの難しさを、身をもって体験するとともに、安全性を確保するためには工事にたずさわる者同士の連携が重要だと痛感したのです。
この時の経験は、本社の建設工事部に異動になった後、都市整備や停車場改良などの業務に従事するうえで大いに役立ったと思います。八尾駅や岩国駅といった駅舎の橋上化工事のほか、JR総持寺駅などの新駅を計画しましたが、いずれも列車が運行する中で工事を進める必要があり、その計画に当たっては現場での経験を活かし、実施工をイメージしたより安全な計画を立てることができたように思います。加えて、工事の計画を進めるうえでは、それぞれの地域との共生を図ることが大切であると実感しました。
また、京都鉄道博物館の計画を担当したことも強く印象に残っています。このプロジェクトでは、博物館の敷地内に営業線を引き込み、車両工場エリアへつなぐという、国内のどの鉄道系博物館も成し得なかった計画を立案し、鉄道事業本来の法的制約がある中で、その実現に尽力しました。営業線の引き込みが可能になったことにより、現役で活躍中の車両などを展示できる空間が完成し、何度でも訪れたくなる博物館を具現化させることができました。あわせて、梅小路京都西駅(2019年3月16日開業)の新駅計画も進め、梅小路エリアの活性化にも貢献できたと思います。
建設工事部での貴重な経験に加えて、さらなる成長の転機となったのが、経営者候補の早期選抜育成を目的とした公募選抜型社内研修への参加です。この研修では、会社経営にかかわる知識を習得するとともに、グループワークによる経営課題の解決策を会社に対して提言しました。私たちのグループでは、インバウンド(訪日外国人旅行者)の需要をいかに取り込むかをテーマに旅行商品を企画したのです。この過程では、当社上海代表処や(株)日本旅行などの協力を得て中国での現地調査を実施したうえで、中国からのお客様を対象にした旅行商品を提案しました。研修の翌年の夏には、提案した内容が一部商品化され、研修の成果が現実のものとなったことに大きなやりがいを感じたほか、マーケットの分析や営業戦略の構築などといった、鉄道建設の仕事とは異なる視点から会社経営について深く考える機会となりました。

長期的な視野をもとに
北陸新幹線の延伸に向けた
計画の策定と実現に取り組む

本社 総合企画本部(整備新幹線)

総合企画本部(整備新幹線)では、2022年度末の開業をめざして建設中の金沢駅〜敦賀駅間の北陸新幹線について、社内外との各種調整を行っているほか、さらに先の敦賀から新大阪へ至る区間(敦賀以西ルート)や、その他の整備新幹線に関する社外との窓口業務も担っています。
2017年3月に敦賀以西ルートの大筋が国によって決定されましたが、2015年に総合企画本部に着任してからの約2年間、私は国や鉄道・運輸機構、地元自治体などとの調整にまい進しました。今から約45年も昔の1973年に整備計画が決定された時と現在との状況の相違を比較、精査するとともに、既存の新幹線や在来線の特急をご利用いただいて中長距離を移動されるお客様の流動の変化に関して予測、検討を重ね、京都駅や新大阪駅の将来像などについて構想を練る機会に恵まれました。
また、ルート案に当社が意見を申し上げるにあたっては、実際に険しい山中に分け入り、直観力を働かせながら踏査することで地勢を調べたこともあります。自らの足で何日もかけて現地の様子を確認して回り、新幹線が走る姿を想像しました。建設系統にたずさわる技術者として、このようなタイミングで整備新幹線の将来計画に関わる仕事ができたのは本当に貴重な経験だったと思います。これから先、北陸新幹線が京都、新大阪まで延びてくるのをぜひ自らの眼で見届けたいと思います。中でも新大阪駅は、北陸新幹線とともに、リニア中央新幹線の延伸開業も見込まれており、交通結節機能や都市機能が集積し、広域ハブ拠点となることが期待されています。1964年の東海道新幹線の開業以来、半世紀以上にわたって発展を続けてきた新大阪駅とその周辺を、さらに魅力あふれる場所に変えていきたく考えています。
そのためには、計画を構想する力に磨きをかけ、会社の置かれた状況を見渡しつつ、当社が「社会の公器」としてこれから果たしていくべきさまざまな役割をイメージするとともに、組織力を活かしてその一つひとつを実現させていく必要があると思っています。数多くの先輩たちが長い年月をかけて練ってきた壮大な構想を、私たちが実現しようとしています。それと同様に、私としても大きな視点から鉄道事業の未来を見すえて構想を描き、その実現をこれから入社してこられる皆さんに託したいと思います。
現在私は、2022年度末に予定されている北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間の延伸開業に向け、福井工事所の副所長として建設工事の監理にたずさわっています。建設は着々と進んでいます。今後も引き続き工事を安全に進め、まずは敦賀までの延伸を達成させることで、都市間の交流拡大に貢献したいと考えています。

私の地域への取り組み

これまで鉄道整備とまちづくりに関わるさまざまなプロジェクトを、いずれも地域の方々の多大なるご協力を得て手がけてくることができました。私は特に、「利用されるお客様に役立つ駅や路線とは何か」を常に追求してきました。たとえば、岩国駅の駅舎の橋上化計画では、行政の方々と地域のありかたについて真剣に討議するとともに、私自身、岩国市の名所を巡るなどして、地域をより深く知ることに努めました。また、私たちJRの考え方やコンセプトをご理解していただくべく、橋上化工事が完成間近の八尾駅まで、岩国市役所のご担当者の皆様をお連れし、新しい駅舎を実際に目にしてプロジェクトの成果を実感していただくとともに、地元八尾市役所の方々と情報交換していただける機会を設けました。私は、現地で現物を見て現地の人の話を聴くという“三現主義”が大切だと常々思いますが、貴重な税収の中から事業費の捻出をご検討される協議相手の方に、実体験を踏まえてプロジェクトの意義をご理解いただくことが、鉄道整備とまちづくりに関わるプロジェクトを円滑に進めていくうえで最も効果的なのではないかと考えています。こうした取り組みを通じて、地域社会において真に役立つ駅や路線の建設、改良を推進して当社沿線の魅力をより一層高めるとともに、行政の方々が進めたいと考えておられるまちづくりに貢献していくことを私はめざしています。