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鉄道の技術革新

私たちJR西日本は、
「JR西日本グループ中期経営計画2017」において、
「技術」を、「安全」・「CS」にならぶ
基本戦略として位置づけ、
鉄道オペレーションのシステムチェンジをめざした
技術開発を推進しています。
さらに安全に、さらに快適に、さらに便利に。
お客様にJR西日本の鉄道サービスを
安心してご利用いただくために、
私たちは、挑戦し続けています。

01.新保安システム

JR西日本では、鉄道輸送のさらなる安全性、安定性の向上を目指すために、新たな保安システム[D-TAS(ディータス):Database oriented Train Administration System]を開発し、2018年より広島地区で使用開始した。

「既存の保安装置であるATSと同等以上の保安度を実現するとともに、既存のATSにないさまざまな運転支援機能を実現する」との設計コンセプトのもと、開発した「D-TAS」により、列車の位置情報と、車両に登録したデータベース情報、および地上設備から得られる情報をもとに、列車の運行をより安全に制御することが可能となった。

※ATSとは、信号機や線路の条件(曲線、分岐器、行き止まり線など)に対して地上子の位置でブレーキを動作させたり、列車の速度をチェックし速度が高ければブレーキを動作させたりできる装置のこと

安全性の向上 既存のATSの機能+さまざまな運転支援機能
詳しくはこちらから列車運行の安全性向上

02.電力貯蔵装置

鉄道は、航空機や自動車と比べてエネルギー効率の良い、環境負荷の小さな交通機関である。鉄道をさらに環境にやさしい輸送機関とするためには、より一層の省エネルギーを実現しなければならない。
JR西日本では、鉄道事業で使用するエネルギーの削減に、さまざまな取り組みや新たな技術開発を進めることにより努めている。その取り組みの一つが、「電力貯蔵装置」の開発である。
列車が減速する際に発生する電力は、これまで他の列車が活用するなどしてきたが、活用できていない電力がまだあることから、発生した電力を地上に設置した蓄電池に蓄電し、列車が加速する際に使用することでより一層の省エネルギーを実現することができる。
省エネルギーな鉄道システムの構築を目指し、電力貯蔵装置の開発だけでなく、これからも技術開発を続けていく。

回生電力の有効活用(省エネルギー)→電力貯蔵装置
詳しくはこちらから 電力貯蔵装置

車両による地上設備検査

列車を安全・快適に走行させるためには、列車が走行するレールやまくらぎなどの軌道設備や、列車を安全に運行させるための信号設備、列車運行に必要な電力を供給する電車線設備など、さまざまな設備が必要となる。
地上設備を維持させるための検査のうち、地上検査員の目視等による検査について、JR西日本では、新たな技術開発により、現行の検査手法を革新しようとしている。それが、「地上検査の車上化」である。
センシング機器を用いた装置を搭載した車両を走行させ、画像処理技術等を活用し、設備状態を判断するシステムを構築することで、検査の精度が向上し、より確実なメンテナンスを、より効率的に行うことができるのだ。
鉄道の安全性をさらに高め、社会基盤として持続的に運営していくために、今後も、最新の技術の導入により、設備メンテナンスの革新をめざしていく。

車両からの設備モニタリング
詳しくはこちらから 車両による地上設備検査