

プロフェッショナル職採用
電気
福岡支社 福岡工務所 小倉信通センター
高校時代、情報技術科にて主に電気について学び、その知識を活かして人の役に立つ仕事がしたいと考えた結果、JR西日本に入社しました。入社後は研修を経て現場に配属され、小倉信通センターにて電気管理係として設備の検査を担当しました。最初はわからないことばかりでしたが、仕事を通じて何事も一所懸命に学んだのを覚えています。およそ4年経った頃、工事監督の業務を初めて担当することとなりました。それまでは指示された業務をこなしていましたが、今度は自分で施工や安全について管理する立場となったのです。初めて経験することばかりで思うように仕事を進めることができず、関係者に迷惑をかけてしまう日々が続きました。上司からもっとコミュニケーションを大切にと助言されたことから、業務に関する事項を確実に伝えることを心がけました。また、「おそらく○○だろう」といったあいまいな判断を止め、正確な情報を伝えることに努めました。さらに、大切なことはメールや文書に残すとともに、後で読み返すことで、ミスを減らすこともできました。その後も、新幹線における信号ケーブルの大規模更新の夜間工事に加わることができ、若手の私にとって非常に貴重な経験となりました。協力会社のベテラン社員の方々から、工事の進め方について基礎から応用までさまざまなことを教えていただいた経験は、監督業務を理解するうえで大いに役立ち、今でも感謝の思いでいっぱいです。
上司の推薦のもと、人財育成制度の「ネクストステップ研修」を受けることができ、2009年から現場とは離れた間接部門である新幹線の東京指令所信号通信指令にて指令業務に携わる機会に恵まれました。それまでは信号通信のことだけ考えて仕事を行ってきましたが、今回はほかの系統のつながりを感じることができ、鉄道運行のシステム全体を理解することができたのです。ここでの経験は後に保守業務に戻った際、異常発生時などでどのような情報を指令に報告すればスムーズに復旧できるか、もしくはお客様へ情報提供できるかということを考えるきっかけとなりました。そして、広い視野のもとで信号通信の仕事をとらえることとなったのでした。
大阪電気工事事務所 小倉新幹線電気工事所
2015年からの4年間にわたって、山陽新幹線のATCシステム(自動列車制御装置)の取替工事の監督を務めました。これは約1,000kmの線区を網羅する7年がかりの大規模なプロジェクトです。その中で私は博多工区の工事責任者として、無事故完遂をめざして工事監督や試験の業務を行いました。新幹線の工事は当然ながら、運行が終わった深夜に実施されます。限られた時間の中で予定の工事を確実に完了させなければならないのです。そのため、事前に工程を綿密に検討し、大勢の工事担当者の方々と連絡を密にして工事を進めていきました。毎日、夜明けが近づくと「今夜の工事は無事に完了できるだろうか?」と緊張の連続でした。それでも現場の方々は一つひとつの作業を的確に行い、その仕事ぶりは見事でした。工事の完全終了までさまざまな困難に直面したものの、チーム一丸となって乗り越え、一大プロジェクトは完了しました。7年間にわたり事故を一度も起こさなかったことが、プロジェクトに関わった全員の誇りです。最後の工事が終わり、無事に運用開始となった当日の朝、新たなATCシステムが一気に切り替わりました。始発の新幹線がいつもと変わらずに発車していく瞬間を私は機器室にて待っていました。装置がすべて順調に動作する様を見て、今までの苦労と努力が報われ、達成感を得ることができたのです。
地域沿線の祭や行事などに職場として参加することがあります。たとえば、福岡県北九州市小倉にて毎年7月に開催される祭「小倉祇園太鼓」。社員の有志が太鼓の打ち手となって祭に参加しています。また、事業を通じて地域の自然環境を保全する取り組みも行っています。九州内の新幹線トンネルではきれいな湧水が生じることから、これをポンプで組み上げてホタルの飼育地域に流し、繁殖に役立てています。今後も地域に即した取り組みを考えていきたいと思います。
新幹線鉄道事業本部 徳山新幹線電気区 係長
2019年に再び設備保守の業務を担当することとなりました。保守業務の外注化が進む中で、これまで通り業務を的確に行っていく必要があります。そのため、ICT(情報通信技術)などの新たな技術の導入を積極的に検討し、検査の品質向上とコスト削減に取り組んでいくことが課題です。また今後、担当線区では転てつ機と信号機の連携を図る連動装置の更新工事が始まります。ATCと同様に重要な工事であり、部下と共に確実に成し遂げていく考えです。設備保守の業務はこれまで経験してきたことから、自信をもって取り組める分野です。しかし、今までは自身に与えられた業務を計画内に実行すれば済んでいましたが、これからは係長という立場としてグループ内の部下の仕事を管理し、目標に向かって業務を遂行していく必要があります。マネジメント力をしっかりと身につけ、部下の能力が100%発揮できる職場にしていきたいと思います。入社してから今日まで、経験豊富な上司や先輩、グループ会社の方々に指導していただき知識、技能を向上させることができました。ときには机上では学べない体験談を聞かせていただいたこともあり、私自身の仕事の礎となっています。このようなベテラン社員は定年退職により次々に去ってしまいます。そのため、技術力の継承は私たち残された社員の責務です。今後は部下の育成に力を入れていきたいと考えます。そのためにも日々の業務をこなしつつ、人を教育できる環境づくりを進めるとともに、人財のマネジメント力を向上させていきたいと思います。