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総合職採用

創造

創造本部 サブリーダー 髙垣 知佳 1995年 入社

Career Step

  1. 1995年金沢支社 金沢駅
  2. 1997年JR西日本開発(株) 出向
  3. 2002年開発本部
  4. 2004年金沢ターミナル開発(株) 営業部 出向
  5. 2005年山陽ステーション開発(株)福山支店 出向
  6. 2006年開発本部
  7. 2009年大阪ターミナル開発(株) 営業部 出向
  8. 2012年近畿統括本部 企画課 課長代理
  9. 2014年近畿統括本部 企画課 副課長
  10. 2015年JR西日本大阪開発(株) 開発部 次長 出向
  11. 2017年創造本部 サブリーダー

ショッピングセンターの新店オープンに携わる

JR西日本開発(株) 出向

入社3年目、希望がかなって不動産開発のグループ会社への出向になりました。担当したのは神戸に新しく開業するショッピングセンター(以下、SC)の運営管理の仕事です。ところが、6月の異動にもかかわらず、オープンは10月と日程に余裕がありませんでした。しかも念願の仕事に就いたとはいえ、店舗運営の知識も経験もなく、いわば素人同然。「SCの運営って何?」というところから勉強を始めなければなりませんでした。上司や先輩の助けを借りつつ、オープンまでの業務を洗い出してみると、おそろしいほどの作業量でした。「わずか数カ月でできるだろうか」という一抹の不安はあったものの、負けん気の強さも手伝って、「どうしよう」と言いながらも、前だけを向いてとにかくやれることをしよう、と取り組む毎日でした。そんなある日、上司から、オープン時の広告や販売促進も考えるように指示をされました。「お客様の多くは女性だから、企画するのも女性の方がいい」ということで任されたのですが、入社3年目で数千万円の販促予算を渡され、信頼されたうれしさ半分、失敗できないというプレッシャー半分といった気分でした。ここからは、怒とうのように迫ってくる仕事を迎え撃つ日々。店舗規則の作成をはじめ、売上管理方法の検討、テナントの店長会の開催、広告代理店との折衝、オープン記念品の選定など、やるべきことは山積みでした。大混乱の中にいきなり飛び込んだことで苦労はしたものの、SCの新規オープンにかかわるという貴重な経験を得ることができ、大いに達成感のある仕事となったのです。そして、待望のオープン当日。開店前の行列は駅の外まで大きくのび、用意したオープン記念品はあっという間になくなる程の大盛況となりました。成功の陰には、上司や先輩方、協力会社など大勢の方々の協力がありました。仕事に一緒に取り組む人への感謝の気持ちを大切にする。このことは、若かった私が得た一番の財産となりました。

成長を支えたもの

「自分がやり遂げたいことは何か?」。この自問自答こそ、成長を促す大きな原動力ではないかと思います。自らに何度も問いかけることで、隣の芝生が青く見えたとしても、道が見えてくるのではないでしょうか。私は、不動産開発こそ自分の仕事と学生時代から一貫して追求してきました。志を曲げることなく、自身にも周囲にもめざしていることをアピールしてきたことで、進む道を拓くことができたと思っています。今後も原点回帰を大切にし、不動産開発に挑戦していきたいと考えています。

新規ショッピングセンターを
計画段階から担当

金沢ターミナル開発(株) 営業部 出向

新規SCのオープンを手がけた後、グループ会社から本社に戻ってSCの事業計画の策定に携わりました。JR福井駅が高架化されるのに伴い、新たにSC建設を検討することになったのです。当初は計画や事業主体の選定だけのはずでしたが、「計画だけでなく、開業までやってこい」ということで、(金沢の)グループ会社に出向し、行政との協議、店舗内装の監理、開業販促などの開業準備、そしてSC全体の運営管理にまでかかわることとなりました。駅高架下にSCをつくるためには、地域の要望がどのようなものか、事業として採算が合うのか、建設に際して技術面で課題は何か、などさまざまな面から検討を行う必要があります。地域の要望では地元の行政や商工会などからご意見をうかがうことが欠かせません。採算面では、商圏内のマーケティング調査や投資額の見積り、収支計画の作成などを行います。技術面については、線路やケーブルなど鉄道施設への影響を綿密に調べていきます。鉄道の高架下の空間には店舗を簡単に設置できそうに思いがちですが、実はそうとは限りません。この案件ではすでに設置してあった鉄道ケーブルの扱いが大きな問題となり、解決に何カ月も要しました。さまざまな制約がある中で、関係する部署と協議を続けていく根気が求められたのです。開業まであと1年となって、SCとしての形がだいぶ見えてきたとき、別の難題に突き当たりました。当社では初となる直営のスーパーマーケットを運営する計画が持ち上がったのです。そのため、私は数十名の契約社員からパート、アルバイトをまとめ上げなければなりませんでした。この時、私は入社8年目。大勢の年上の部下を動かした経験がなかったため、当初は気苦労の連続でした。それでも一人ひとりにこちらから声をかけ、時には悩みの相談に応じるなどして、やる気を引き出すように心がけたのです。事業計画から開業まで約4年にわたったプロジェクト。無事にやり遂げることができたとき、苦労したからこそ得られる大きな達成感を味わうことができました。

プロジェクトを推進するなかで
部下のやる気を引き出し、成長を促す

創造本部 サブリーダー

出向先から戻り、大阪駅開発プロジェクトに携わった時以来、約8年ぶりの本社勤務となりました。配属された「えき・まち創造グループ」は、社宅跡地や鉄道用地として使われなくなった土地などを対象に、どのように活用していくかを考える部署です。
例えば、2017年11月に発表された梅小路社宅跡のプロジェクトではホテルの開発が進められますが、最初の段階では、ホテルなのか住宅なのか商業施設なのかなど、「何を作るか」のマーケティングからスタートします。ホテルを作るという企画が決まると、その許可をいただくために行政や地域に住む自治会の方々との協議を重ね、並行して開発の実行部隊となるグループ会社との企画・予算などに関する擦り合わせも行います。開発では規模にもよりますが、1つのプロジェクトに対して2・3年から10年のスパンで関わっていきます。これまでにショッピングセンターの立ち上げや大阪駅開発プロジェクトなどに携わってきましたが、今の部署では現在別の用途で利用しているものを「ゼロ」の状態にし、まったく違うものに生まれ変わらせます。大変な仕事ですが、そのゼロから新しいものを作り出すのが醍醐味であり、仕事のおもしろさにもなっています。
当社は開発部門の人財がまだまだ少なく、後進の育成も自身に課せられた大きな役割だと考えています。管理職として、熱量を持って自分の意見を相手に伝えるのはもちろん、部下たちのやる気を引き出し、中長期となる開発の仕事をするなかで彼らの思いをいかに引き出してあげられるか。そのことを常に意識しながら、手を出しすぎず、部下に任せつつ成長を促します。そんな次代を担う彼らとともに、鉄道と開発が一体となった駅・まちづくりにこれからも取り組み、「線区価値向上」「地域共生」に努めていければと思います。

私の地域への取り組み

ショッピングセンターをはじめとする商業施設を作っていくためには、建設する地域のことを深く知る必要があります。また、市町村などの地方公共団体や警察署、消防署などとの連携を図り、地域の要望や課題を理解することが商業施設を成功させる上で欠かせません。たとえば、公共交通機関が少なく、移動に自動車を使わざるを得ない地域では、商業施設をつくることで交通渋滞が生じないようにアクセスのルートを慎重に考えます。不動産開発の仕事には、地域で暮らす方々の視点が常に求められているのです。