2009年度 環境負荷/環境目標
事業活動を行うにあたって、列車運行などに多くの電気や燃料などのエネルギーを使用(インプット)し、メンテナンスなどにともない廃棄物などを排出(アウトプット)しています。これらの定量的な把握に努め、環境負荷の低減につなげています。
環境目標
平成20年5月に公表した「JR西日本グループ中期経営計画2008から2012」における重要課題の一つとして、地球環境保護に取り組むことを明確にしています。
また、中期経営計画では達成年度を平成24年度とした環境目標を設定するとともに、単年度でも進捗管理を行っています。
具体的な取り組み(中期経営計画にて策定)
- 省エネルギー、省資源活動の推進
- 地球環境保護に資する技術開発の推進
- 鉄道の環境における優位性のアピールと公共交通利用の促進
- 社員一人ひとりの身近な地球環境保護の取り組みの推進
平成20年度 | 平成21年度目標 | 平成24年度目標 | |||
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目標 | 実績 | 達成状況 | |||
省エネルギー車両[注釈1]比率 | 66.9% | 66.7% | ほぼ達成 | 68.3% | 75% |
エネルギー消費原単位[注釈2] (平成7(1995)年度比) |
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達成 | ![]() |
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駅ごみ・列車ごみ(資源ごみ)のリサイクル率 | 設定なし | 91.3% | なし | 85%以上 | 85% |
鉄道資材発生品[注釈3]リサイクル率 | 90%以上 | 96.1% | 達成 | 90%以上 | 90%以上 |
[注釈1] 省エネルギー車両とは、新幹線では100系以降、在来線では回生ブレーキ導入車(電車)、新型エンジン搭載車(気動車)をさし、事業用車両を含まない営業用車両での比率を示しています。
[注釈2] エネルギー消費原単位とは、車両キロあたりの消費エネルギー(メガジュール/車両キロ)としています。
[注釈3] 鉄道資材発生品とは、鉄道のメンテナンスや建設にともなって発生する廃棄物で、古くなったレールや架線、車輪などがあります。
環境会計
環境保全活動に関わる投資・費用やそれにともなう効果を試算すると以下のとおりとなります。
分類 | 環境保全コスト (億円) |
主な取り組み内容及びその効果 | 環境保全活動に ともなう経済効果 (億円) |
|
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投資額 | 費用額 | |||
公害防止コスト | 12.3 | 16.0 |
|
なし |
地球環境保全コスト | 223.9 | 10.7 |
|
82.2 |
資源循環コスト | 11.9 | 69.3 |
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5.8 |
管理活動コスト | なし | 1.1 |
|
なし |
研究開発コスト | なし | 8.7 |
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なし |
社会活動コスト | なし | 0.2 |
|
なし |
環境補償対応コスト | なし | 15.6 |
|
なし |
集計範囲はJR西日本単体・集計期間は平成20年度(平成20年4月から平成21年3月)
分類項目などは「環境会計ガイドライン 2005年版」(環境省)を参考
<集計の考え方>
【環境保全コスト】
- 環境保全コストは把握可能なものを集計。
- 費用額に減価償却を含まない。
【主な取り組み内容及びその効果】
- 環境目標に定めた項目を中心に数値を集計。
【環境保全対策にともなう経済効果】
- 地球環境保全活動においては、省エネルギー車両や高効率型機器の導入に伴う電力・燃料費等の削減額を算出(推計値)。
- 資源循環活動については、事業活動により排出する廃棄物のうち、売却可能な有価物の売却額を計上。