環境管理/環境負荷/環境目標
地球環境に優しい事業活動を目指して、各事業所の事業内容に基づいた環境管理システムを構築しています。環境審査や教育を通じて、法令順守や環境汚染事故防止、環境負荷低減に努めています。
ISO14001認証とJR西日本独自の環境マネジメントシステム
環境管理は、環境リスクの回避や環境負荷低減のために有効な手段であり、当社では、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001を環境負荷が比較的高く大規模な事業所(4事業所)で取得しています。
ISO14001認証取得箇所
箇所名 | 所在地 | 認証機関 | 担当車両数 | 社員数 (協力会社を含む) |
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金沢総合車両所 | 石川県 | JQA | 596両 | 370名 |
吹田工場 | 大阪府 | JACO | 約2,000両 | 780名 |
網干総合車両所 | 兵庫県 | JQA | 2,007両 | 625名 |
博多総合車両所 | 福岡県 | JACO | 990両 | 980名 |
(平成23年4月1日現在)
また、ISO14001に準拠しつつ、 法令順守を基本にした環境審査(第二者監査)に重点を置いた当社独自の環境マネジメントシステムを駅やメンテナンス部門(207事業所)で、グループ会社と一体となって展開しています。
グループ会社のISO認証取得
グループ会社72社中7社(平成23年4月1日現在)がISO14001認証を取得しているほか、4社がNPOや業界独自の環境マネジメントシステムの認証を受けており、地球環境保護に積極的に取り組んでいます。
認証取得会社名 | 認証取得時期 | 認証機関 | 主な事業内容 |
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2000年12月 | JACO | 不動産賃貸業、ビル管理業、駐車場業、広告業、広告施設の賃貸業 |
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2002年11月 | JQA | 本社の計画管理業務及び金沢駅における清掃サービス業務 |
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2005年4月 | JQA | 車両清掃、構内入換、駅舎清掃業務 等 |
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2005年6月 | MSA | 土木構造物・建築構造物の設計、施工及び線路構造物の施工 |
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2005年12月 | JQA | 環境関連の測定、分析、調査、環境関連設備の提供・販売 |
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2007年6月 | JACO | 鉄道電力設備・信号通信設備の設計・施工 |
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2008年3月 | BSI | 不動産賃貸業並びに小売業及び飲食業 |
JACO:株式会社日本環境認証機構
JQA:財団法人日本品質保証機構
MSA:株式会社マネジメントシステム評価センター
BSI:BSI グループジャパン株式会社
認証取得会社名 | 認証取得時期 | 認証取得した 環境マネジメント名 |
主な事業内容 |
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2005年4月 | KES(ステップ2) | ホテル業 |
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2005年10月 | KES(ステップ2) | 百貨店業 |
株式会社ジェイアール西日本マルニックス | 2008年1月 | グリーン経営認証 | 貨物運送業 |
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2010年12月 | グリーン経営認証 | 海上運送事業 |
グループ会社の受賞事例
建設工事及び軌道工事等を行う、大鉄工業株式会社では、平成22年11月に完成した本社ビルにおいて、「環境とデザインの融合」が評価され、公益財団法人日本デザイン振興会より、2011年グッドデザイン賞を受賞しました。
環境審査
ISO14001に準拠した環境管理システムの継続的改善を図るため、社外機関の協力により内部環境監査員資格を取得した担当者が、事業所の取り組み指導を兼ねた環境審査(第二者監査)を実施しています。
審査は、ルールの順守状況の適合性やシステムの効率性、さらに積極的な創意工夫など有効性を評価し、優秀箇所は表彰、不適合な箇所は是正措置を実施しています。

環境審査
環境リスクマネジメント
危険物・廃棄物などの取り扱いや管理に不適切な事象が発生した場合や行政の立入検査など、事象の大小に関わらず報告・届出等の対応をルール化し、水平展開を図る取り組みを行っています。
平成22年度は92件の報告がありました。また、緊急事態を想定した訓練も実施しています。
環境教育

「法令順守を基本に、環境の視点から自分たちの日常業務を見直していく人材」の育成を目指し、本社・支社において、環境管理指導者が中心となり、グループ会社の従業員もあわせて体系的に教育を実施しています。
また、JR西日本独自の環境マネジメントシステムにあわせた教材「環境管理テキスト」をもとに、現場に即したわかりやすい教育を行い、環境に精通した人材育成に努めています。

環境管理優秀職場の表彰
ISO14001に準拠した環境管理システムを展開している職場に対し実施した環境審査結果に基づき、先進的な取り組みや環境管理システムの優秀な運用(大賞・優秀賞)や著しい改善(改善賞)、環境保護への貢献(貢献賞)など優秀な箇所について表彰を行いました。

支社 | 箇所 |
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米子支社 | 松江駅 |
新幹線管理本部 | 岡山新幹線保線区 |
支社 | 箇所 |
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近畿統括本部 | 放出駅 |
近畿統括本部 | 姫路鉄道部 |
部門 | 支社 | 箇所 |
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鉄道部 | 広島支社 | 長門鉄道部 |
駅 | 近畿統括本部 | 草津駅 |
車両 | 米子支社 | 後藤総合車両所 |
保線 | 新幹線管理本部 | 姫路新幹線保線区 |
土木・設備 | 新幹線管理本部 | 岡山新幹線土木技術センター |
電気 | 新幹線管理本部 | 新山口新幹線電気区 |
支社 | 箇所 |
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金沢支社 | 富山駅 |
近畿統括本部 | 大津駅 |
広島支社 | 西広島駅 |
近畿統括本部 | 京都土木技術センター |
岡山新幹線保線区の取り組み(平成22年度JR西日本環境大賞受賞)
岡山新幹線保線区では、グループ会社と一体となり、地道な環境管理活動を継続してきました。
通常、産業廃棄物として処理するバラストを100%リユースする手順を、10年前から確立しています。また、環境汚染事故に対応する取り組みとして、机上訓練を実施しており、班ごとにリーダーや役割を決め、グループ討議形式で対処方法をシミュレーションしています。さらに机上だけでなく、給油所での油漏れにも迅速に対応できるよう、グループ会社と合同で現場訓練を定期的に実施しています。

環境管理委員会の様子
訓練や環境管理委員会の後には、その内容を皆で反省し、見直しをする、そして新たな取り組みを進めるといったPDCAが大事だと考え、実行しています。
また、来年度に向け内容をレベルアップさせるため、写真やメモ等でしっかりと記録に残しています。さらに、多くの視点で問題点や解決策を得るため、グループ会社とも積極的に情報を共有しています。
