お祭り奇譚 出町子供歌舞伎曳山祭〔富山県砺波市〕

富山県砺波市

出町子供歌舞伎曳山祭

【アクセス】城端線「砺波駅」から徒歩5分。

 富山県の西部に位置する砺波[となみ]市では4月29、30日に出町神明宮[でまちしんめいぐう]の春の祭礼「出町子供歌舞伎曳山[ひきやま]祭」が催される。五穀豊穣を祈って行われる子供歌舞伎曳山祭の歴史は200年以上あり、曳山を舞台に子供歌舞伎が奉納される。

 出町の曳山は「西町」、「中町」、「東」の三基。二層構造の上層は白木や漆塗りなど各町特色のある御殿造りで、前部が舞台となっている。歌舞伎上演は当番制で、当番町は華やかな衣装をまとった小学生が上演し、公演をしない残りの二町は曳山を町内に曳き出す。当番町の曳山が三町全て回れば、さらに10カ所ほどの公演場所で子供歌舞伎が披露される。見どころは、彫刻や華飾を凝らした三基の曳山が一堂に揃う「三町揃い曳き」で、子供たちの三味線の演奏なども催される。

 「出町子供歌舞伎曳山」の名称で、県の無形民俗文化財に指定されている。

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