ヘッドマークで見る 懐かしの特急

特急「白鳥」 日本海縦貫線を駆け抜けた名列車

特急「白鳥」

 「白鳥」は、日本の昼行列車で最長走行距離を誇った特急だ。大阪から青森間1,040kmを走破。大阪から青森、そして青函連絡船を介して北海道へと人々を運び続けた。

 その歴史が幕を開けたのは、1961(昭和36)年。それまで大阪から青森間は夜行急行「日本海」が運行されていたが、「白鳥」の登場により、7時間以上の大幅な到達時間の短縮を実現し、約16時間で走破する昼行特急となった。列車名は、通過地である新潟県水原付近が白鳥の渡来地であることから名付けられ、ヘッドマークにも白鳥が描かれている。

 「白鳥」はデビュー以来、高い人気を誇り、編成増強や全線電化により利用客増加に対応した。しかし、時代の移り変わりとともに大阪から青森間までを通して乗車する旅客は少なくなり、2001(平成13)年3月、日本海縦貫線を支え続けた名列車はその使命を終えた。「白鳥」の名は現在、八戸から青森と函館を結ぶ、特急「白鳥」「スーパー白鳥」に受け継がれている。

特急「白鳥」のヘッドマーク
ページトップに戻る
ローカルナビゲーションをとばしてフッターへ