鉄道文化財を巡る

鳥取県西伯郡大山町

御来屋駅舎

 1902(明治35)年に竣工された御来屋駅は、山陰本線で最も古い歴史を誇る。境線境港駅から御来屋駅を結ぶ山陰地方初の鉄道開通で、6駅が設置された。御来屋駅は唯一当時の姿を現在に伝えている。

 2002(平成14)年に山陰鉄道発祥100周年を記念して一部改修された木造平屋建。切妻屋根の駅舎は1972(昭和47)年に旧国鉄から現在の大山町に無償で譲渡された。駅舎内には発券所や貨物取扱所などかつての趣を現在も残している。駅務室では日曜日を除き、毎日朝どれ野菜や畜産物など地元直産品を販売する「みくりや市」が催され、地域交流の場として賑わう。

 2016(平成28)年に「御来屋駅本屋及び旅客上屋」で国の登録有形文化財に登録された。登録鉄道文化財にも指定されており、明治の佇まいを現在に残す貴重な鉄道遺産だ。

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