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総合職採用

運輸

デジタルソリューション本部 林 明日香 2012年 入社

Career Step

  1. 2012年近畿統括本部 吹田総合車両所 森ノ宮支所 車両管理係
  2. 2014年大阪支社 大阪車掌区 車掌
  3. 2015年近畿統括本部 大阪総合指令所
  4. 2016年近畿統括本部 輸送課 (約1年間の育児休職を含む)
  5. 2020年イノベーション本部 鉄道運行システム室
  6. 2022年デジタルソリューション本部

乗務員の指導に新技術「アイトラッキング」を提案。
導入を実現し、全社展開へ導く

近畿統括本部 輸送課

2016年に輸送課に配属された時、課内では「乗務員が何を見てどのように物事を判断しているのかを可視化し、指導に活かせないか」ということが課題になっていました。私は車掌経験があり、「ベテラン車掌が何を見て何を考えているのか知りたい」と感じていました。課題感がマッチしたこともあって、担当を申し出ました。 この時注目したのが、「アイトラッキング」という視線移動を可視化する技術です。この技術は介護施設などで、視線によるシステム入力を通じて意思疎通をする目的などで使われています。さらに調べたところ、大学病院で看護師の指導に活用されていることがわかりました。さっそく大学病院を見学させてもらい、現場での使い方や当社で使う場合の課題や改善方法を検討しました。当初は「本当に鉄道の仕事に使えるのだろうか」という声も寄せられていたのですが、現場や支社の協力を得ながら導入を進め、「視線移動に着眼した教育」という新たな仕組みが実現されました。今ではこの仕組みは、全社で活用されています。この経験から私は、鉄道業界にとどまらず他業界の例を積極的に取り入れることの重要性を学びました。さらにJR西日本は、若手であっても大きなプロジェクトを任せてもらえ、会社全体を変える仕事ができる会社だと実感しました。また、出産というライフイベントの前に大きな仕事を経験できたことは、復職へのモチベーションにもなりました。

成長を支えたもの

フレックス勤務や在宅勤務など、子育てと仕事を両立するための制度が充実しています。また、子育て中であっても会社の一員として頑張りたいという思いを周囲の方も受け止めてくれ、柔軟な働き方を応援してくれます。制度と風土の両方が整っていることが、育児休職以降も成長できている理由だと思います。同じようなことは、2021年夏に東京工業大学大学院の「キャリアアップMOT夏季集中コース」を受講し、技術経営を学んでいた時も感じました。仕事をしながらオンラインで大学院の授業を受講するという忙しい毎日だったのですが、職場の方からは温かく見守っていただき、応援してもらいました。

人と技術の最適な融合によって
未来へ鉄道サービスを受け継ぐ

イノベーション本部 鉄道運行システム室

鉄道オペレーションの変革に向け、私は、工事分野における「人と技術の最適な融合」をめざしたデジタル技術の導入を担当しています。鉄道サービスを維持するために、日々、線路や設備、駅などでは工事が行われていますが、安全に工事を行うためには、工事現場と指令員・駅長間でのさまざまな手続きが必要です。一方、人口減少やシニア層・女性の活躍などにより、工事業務でも働き方改革は重要なテーマとなっています。社会が変化するなかで高品質な鉄道サービスを維持していくために、工事手続きの分野にもデジタル技術を積極的に取り入れていこう、そのためには仕事の仕方や働き方に関するルールや制度まで変えていこうというのが、私が現在携わるプロジェクトです。工事には多様な部署のたくさんの人が関わりますから、全員が同じ方向を向くことは簡単ではありません。そんななかで進むべき方向性を示し、納得して協力してもらうには、相手の反論の中から物事の本質を見抜き最適解を共に考えたり、試行や実証実験の積み重ねにより相手の不安を解消したり、自ら先頭に立って動く覚悟が必要です。そう思えるようになったのは、イノベーション本部の別の課室の管理職の方にかけてもらった、「矢面に立たない人には誰もついてこない。自信をもって頑張れ」という言葉のおかげです。以来、会社として今すべきことをしっかりと考えたうえで、衝突を恐れずに覚悟をもって仕事に取り組めるようになりました。実はこのプロジェクトは、コロナ禍の影響で打ち切りになりかけたことがあります。このとき、プロジェクトの実現を強く望む支社や現場の方たちと共に、投資効果などの数字による裏付けや将来的な社会環境の変化などを踏まえ、プロジェクト全体の戦略を練り直しました。それらを経営層に説明した結果、プロジェクトの有意性が認められ、全社的に取り組む「部門横断課題」に選ばれました。 私は、このプロジェクトは鉄道サービスを将来に受け継いでいくためには絶対に実現しなければいけない取り組みだと思っています。その強い思いや、思いを共にする方たちの協力が、ピンチを乗り切る力になりました。覚悟と強い思い。この2つを胸に、必ず変革を成し遂げたいです。

私の地域への取り組み

育児で関わるようになった地域の方やお子さんたちからは、JR西日本に対して「かっこいいお仕事だね」「将来は電車のお仕事がしたい」と言ってもらうことがあります。期待と憧れを背負っている仕事なんだと、改めて実感しています。このような気持ちに応えるべく、交通サービスを未来へと受け継いでいくこと、お子さんが大人になった時も「働きたい」と思ってもらえるような職場であり続けることが、私なりの地域への貢献だと考えています。そのためにも、変革をしっかりと進めていきたいです。