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プロフェッショナル職採用

運転士

中国統括本部 運輸車両部 手島 彩香 2006年 入社

Career Step

  1. 2006年京都支社 京都駅
  2. 2007年広島支社 広島車掌区
  3. 2010年広島支社 広島運転所
  4. 2012年広島支社 下関駅
  5. 2012年広島支社 輸送課
  6. 2019年広島支社 広島運転所 係長
  7. 2021年広島支社 運輸課
  8. 2022年中国統括本部 運輸車両部

「ありがとう」の言葉が、
困難を乗り越える原動力に

京都支社 京都駅

広島県出身の私が最初に配属されたのは、京都駅。土地勘がまったくなく、お客様に目的の駅への行き方をたずねられても、それが当社の駅かどうかさえも分からない状態でした。思うようにいかない日々のなか、上司が、ある先輩の話をしてくれました。その先輩も入社当初、お客様対応がうまくいかず、「もう辞めよう」と思うぐらい悩んでいたそうです。そんななか、1日にお客様からいただいた「ありがとう」とお叱りの数を、正の字を書きながらカウントしたそうです。すると、「ありがとう」の方がずっと多かった。お叱りの言葉は心に残りがちですが、実はそれ以上にお客様から感謝をいただく仕事だと気づき、気持ちが随分楽になった、というエピソードでした。この話をしてくれた上司は、「お叱りをいただくことはあるけど、それは改善し、次回に活かせばいい。感謝してくださるお客様もたくさんいらっしゃるのだから、頑張ればいいよ」と励ましてくれました。この言葉があったからこそ、入社後の苦しい時期を乗り越えることができました。今も悩んだ時は、この話を思い出しています。

成長を支えたもの

2010年に運転士として勤務し始める前、訓練期間として、約半年にわたり指導操縦者が列車に同乗しながら、マンツーマンで運転技術や異常時の対応を指導してくれました。私を担当してくれたのは、「まずは指導者が手本を示して、次に本人にやらせてみる」という指導スタイルの方。私は事前に手順をイメージしておかないとうまく物事を進められないタイプなので、この指導方法はとても分かりやすかったです。また、常に先を予測し、それにあわせてさらに先も考えていくという、物事を順序立てて考えることの大切さも教えてもらいました。この時、身につけた仕事への取り組み方は、後に指令所に異動した際、とても役に立ちました。

列車の安全・安定輸送を支える
指令所に共感。
進むべき道を定める

広島支社 広島車掌区

車掌区に勤務している時に、社内の他部署の仕事を学ぶ機会として指令所の見学に行きました。指令所とは、運行状況や機器の動作状況を見守り、列車の遅延が発生した際などにはその調整を行う部署。「運転整理」と呼ばれるダイヤの調整はとても複雑で、現在は専用の端末やシステムが使われています。それらの操作は、パソコンや情報システム好きの私にとって、おおいに好奇心を刺激してくれるものでした。また、信号を操作するという、指令所ならではの業務にも興味がわきました。入社後に駅で勤務し、車掌を務めた経験から、駅の係員は自分の駅を守ることを最大のミッションと考え、全力で取り組んでいることを学んでいました。その思いが強いあまり、駅に対して指示を行う指令所とは、時には意見がすれ違うことがありました。ところがこの指令所見学を通して、複数の駅を統括しながら、全体を俯瞰して状態を把握し、最適な運行をめざしている指令所としての思いが理解できました。これらの経験から、将来は指令所で働きたいという自分自身の目標が決まりました。後に、係長へとキャリアアップしていけるようになったのも、この時の指令所での経験が出発点になっています。

私の地域への取り組み

現在勤務する広島運転所では、地域と共生する取り組みの1つとして踏切の安全に関する啓発活動を実施しています。私も地域の幼稚園に出向き、踏切を渡る際に気を付けることや、もしもの際の対処法などをお子様たちに説明しています。楽しみながら安全について学んでもらえるように、当社の踏切事故防止キャラクターである「ストッピーくん」と一緒に活動することもあります。