豪雨の場合(在来線)
なぜ、雨が止んでいるのに列車の運行速度を低下させたり(以下、徐行)、運転見合わせをしているのか?
JR西日本の路線は、盛土や自然斜面などの区間が多く、コンクリートの斜面などと比較して降雨の影響を受けやすくなっています。昨今の局所化かつ激甚化する豪雨により、連続して多くの雨が降り続き、自然斜面や線路に相当量の雨水を吸い込んでいる場合は、雨が止んでも、斜面が崩壊したり土砂が流出入する危険性が高まるため、列車の徐行や運転見合わせを行うことがあります。また、当社は運行エリアが広いため、列車の遅れが広範囲に及ぶことがあります。他の私鉄と比べて盛土や自然斜面も多く、エリアも広範囲なことから運転再開までに多くの時間を要することがあります。
まずは、対策を進めるとともに、安全最優先の運行に努めておりますので、ご理解をお願いいたします。
降雨災害への対策
斜面防災・落石防護柵
過去から蓄積された検査結果等をもとに、急な崖や地滑りの可能性がある箇所を把握し、対策が必要な斜面については、コンクリート化する斜面防災工事や落石防護柵の設置などを進めています。
- 状況により運転再開後も列車の徐行(速度規制)を行う場合がありますので、ご了承願います。
コンクリート化した斜面
落石防護柵
運転再開までの流れ
雨量が規制値に
必要な区間の徐行・運転見合せ
雨量が規制値以下に
様々な点検の実施
輸送手配(運転再開)
正常な列車ダイヤへ修復
【1】雨量が規制値に
【2】必要な区間の徐行・運転見合せ
【3】雨量が規制値以下に
【4-1】様々な点検の実施:線路などの保守を担当する係員が徒歩巡回
【4-2】様々な点検の実施:線路状態の確認
【4-3】様々な点検の実施:流出入土砂の撤去
【4-4】様々な点検の実施:新たな流出入土砂に備え、土嚢の設置
【5】輸送手配(運転再開)
【6】正常な列車ダイヤへ修復