このページの本文へ移動

暴風の場合(在来線)

Q.なぜ、風が止んでいるのに運転再開に時間がかかるのか?

JR西日本の一部の路線は、海や山沿いおよび橋梁など暴風の影響を受けやすい箇所にあります。過去には暴風による災害も発生しており、その経験をもとに運転規制値を定め、風速が一定の基準に達した場合、運転見合わせを行います。(一部線区では、運転速度を低下させます(以下、徐行)。)風が吹き続け、規制値を下回らない場合は、運転再開まで多くの時間を要する場合があります。
まずは、対策を進めるとともに安全最優先の運行に努めておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。

暴風への対策

暴風による輸送障害を減らすよう、以下の取り組みを進めています。

防風柵

強風での運転見合わせなどを減らしていくため、平成20年から特に風の影響を受けやすい湖西線・北陸線で防風柵の整備を進めています。防風柵を整備した規制区間での運転見合わせ時間は、おおむね3分の1以下になる見込みです。

  • 防風柵を設置することにより、風に対する規制値が緩和されます。(運転を見合わせる規制値が25m/sから30m/sとなります。)

湖西線の防風柵

運転再開までの流れ

1風速が一定の規制値に

規制値を越える風速を測定した場合には、列車運行を管理している指令所内のブザーが鳴動し、指令員に知らせます。

  • 風速が一定の規制値に

2必要な区間の徐行・運転見合せ

風速が規制値に達すると、強風による列車の転覆、脱線などの危険性が高まるため、指令員は乗務員に指示をして、列車の徐行や運転見合わせを行います。

  • 風が小康状態となった後も突風などの可能性があるため、一定時間運転見合わせを継続する場合があります。
  • 必要な区間の徐行・運転見合せ

3風速が規制値以下に

風が小康状態となり、風速が規制値を下回ると、場合によっては指令員が電気設備などの保守を担当する工務の係員に線路内に飛来物がないかなどの点検を指示します。

  • 風速が規制値以下に

4点検

場合によっては、列車を徐行させ、工務の係員が線路や架線の点検を行います。

  • 飛来物や倒木などが発見された場合には、撤去を行います。
  • 点検

5輸送手配(運転整理)

場合によっては、工務の係員が必要な区間を点検後、異常がなければ、指令所に連絡します。指令所は運転再開するために列車の運転順序・運転区間の調整を行い、各列車に指示をします。

  • 輸送手配(運転整理)

6正常な列車ダイヤへ

運転再開すると、早期に正常ダイヤに修復していきます。
影響が広範囲にわたる場合は、正常な列車ダイヤに戻るまでに時間を要する場合があります。

  • 正常な列車ダイヤへ
風速が一定の規制値に
【1】風速が一定の規制値に
必要な区間の徐行・運転見合せ
【2】必要な区間の徐行・運転見合せ
風速が規制値以下に
【3】風速が規制値以下に
点検
【4】点検
輸送手配(運転整理)
【5】輸送手配(運転整理)
正常な列車ダイヤへ
【6】正常な列車ダイヤへ

このページの先頭へ