鉄道文化財を巡る

岡山県津山市

旧津山扇形機関車庫と転車台

 旧津山扇形機関車庫は、姫新線全線開通に伴い、1936(昭和11)年に竣工した。機関車収容線数17は、京都鉄道博物館内の梅小路蒸気機関車庫に次ぐ現存2番目の規模を誇る。旧中国鉄道の津山駅に設置された扇形機関車庫は、旧鉄道省による標準的な設計仕様で、技術的・社会的な意義と価値から、1930(昭和5)年に設置された転車台とともに「旧津山扇形機関車庫と転車台」として「登録鉄道文化財」に指定されている。2009(平成21)年には、経済産業省の「近代化産業遺産」に認定された。

 扇形機関車庫と転車台は現在も稼働が可能で、今年4月にリニューアルオープンした「津山まなびの鉄道館」の一番の見どころとなっている。扇形機関車庫には、大阪の旧交通科学博物館に展示されていた蒸気機関車D51を含め、新たに4両を加えた13車両を展示。特に、DE50形ディーゼル機関車は国内で唯一の車両で、ここにしかない貴重な車両だ。

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