旅のみやげもの 期間限定でライトアップされる雪の兼六園。霞ケ池に浮かぶ内橋亭も一段と美しい。

石川県金沢市 金沢和菓子

 京都・松江と並ぶ和菓子の町、金沢。茶席で使われる上生菓子や落雁などの寺社菓子、婚礼や出産、正月など季節の行事の際に振る舞われる縁起菓子に、普段使いの菓子まで、さまざまな和菓子が金沢の生活に溶け込んでいる。

 金沢市で和菓子作りが盛んになったのは、加賀藩の藩祖・前田利家をはじめとする歴代の藩主が茶の湯に大きな関心を持っており、茶席に使う菓子の需要が増えたため。大きく和菓子文化が花開き、いつしか加賀の人々の生活に不可欠なものとなった。正月には前田家の家紋である梅をかたどった紅白の最中「福梅」、桃の節句には色鮮やかな砂糖菓子「金花糖」、夏には無病息災を祈る「氷室饅頭」、秋には紅葉や銀杏の形をした干菓子などが季節を引き立てる。祝いの席には、日・月・海・山・里を表す5種類の生菓子を詰め合わせた「五色生菓子」が今も欠かせない。

 今なお数多くの店が味と技を競い合う金沢の和菓子。石川県観光物産館などでは伝統的な和菓子作りを気軽に体験することができる。

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