ヘッドマークで見る 懐かしの特急

特急「雷鳥」 北陸本線を走り続けた花形特急

特急「雷鳥」

 大阪と北陸方面を結ぶ特急「雷鳥」。1964(昭和39)年の運転開始以来、40年以上もの長きにわたって走り続けてきた特急が2011(平成23)年3月11日、約半世紀の歴史に幕を下ろす。

 「雷鳥」は、北陸本線の富山電化に伴い、大阪から富山間を結ぶ特急として新設された。富山県の県鳥であり、立山連峰に生息する天然記念物の「ライチョウ」にちなんでこの名が付いた。

 「雷鳥」は快適な乗り心地が好評で、 ダイヤ改正ごとに列車が増発されるなど、たちまち人気列車に躍り出たという。また、丸みのある出っ張りが特徴の485系ボンネット型車両に親しみを持った鉄道ファンも多かった。1975(昭和50)年からは前年に開業した湖西線を経由するようになり、所要時間を短縮。往時には1日20往復もの体制で走り続けた。

 北陸本線を駆け抜けた花形特急だったが、車両の老朽化が進み、雷鳥からサンダーバードに置き換えられていく。2010(平成22)年には1往復のみの運転となり、今年3月、ラストランを迎えた。ヘッドマークには、雪化粧をした立山と岩場にたたずむライチョウの姿が描かれている。

特急「雷鳥」のヘッドマーク
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