当社ホームページは、ブラウザのJavaScript設定を有効にしてご覧ください。
May 2008 vol.118
旧長浜駅29号分岐器ポイント部は、長浜駅構内で約80年にわたって使用された、国内に現存する最古のポイントだ。
分岐器は、車両を目的の方向へ誘導するという大切な役割を担う軌道構造で、ポイント部はその要である。このポイント部は、1880(明治13)年、長浜〜敦賀間の鉄道建設時に当時の鉄道局がイギリスのキャンメル社から部品を輸入し、神戸工場で製作、敷設された。1961(昭和36)年まで、長浜駅構内の本線用や、長浜駅2番線の計重台線※用のポイントとして働きつづけた。
明治・大正・昭和の3時代にわたり、長浜駅で鉄道輸送を支えたポイントは今、旧長浜駅舎前の庭で静かな眠りについている。
※計重台線…貨車の荷物を計測する線
【アクセス】琵琶湖線「長浜駅」下車徒歩3分