Blue Signal
March 2006 vol.105 
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天守閣探訪
天守閣探訪
姫路城(兵庫県姫路市)
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その美しい姿から、白鷺城とも呼ばれる姫路城は、池田輝政が1601(慶長6)年から8年の歳月をかけて築いたものである。その後、1617(元和3)年に城主となった本多忠政が、西の丸など今日に見る姫路城の全容を完成させた。

5層7階の大天守と3つの小天守が渡櫓[わたりやぐら]でつながった連立式天守が大きな特徴で、幾重にも重なる千鳥破風、唐破風の屋根が白漆喰総塗籠造[しろしっくいそうぬりごめづくり]の城壁と相まって華やかな構成美をつくっている。また、巧妙な螺旋式縄張[らせんしきなわばり]は、江戸城と姫路城にしか類例のない形式で、要塞としての高い機能を持つ。

築城以来400年の歴史の中で一度も戦火にまみえることはなかった。当時の様式を今に伝える壮麗な城は、多くの人々を魅了している。
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