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総合職採用

電気

金沢支社 電気課 高吉 恵 2010年 入社

Career Step

  1. 2010年大阪支社 大阪信号通信区 電気管理係
  2. 2011年近畿統括本部 大阪総合指令所
  3. 2014年金沢支社 電気課

設備を使う人の納得が、
安全運行につながる。
だから、粘り強く
要望の実現に挑み続ける

近畿統括本部 大阪総合指令所

大阪総合指令所には、兵庫県西部から滋賀県北部までの路線と列車の運行状況を映し出す、「大画面装置」と呼ばれる巨大なモニターが設置されています。このモニターを見ながら輸送指令員は乗務員や駅などに列車運行にかかわる指示を出すのですから、まさに安全運行の生命線とも言える設備です。2013年、私は、老朽化していた大画面装置の取替工事を担当することになりました。
従来の設備が80インチ型のブラウン管モニター9台で構成されているのに対し、新型の設備は、60インチ型の液晶モニター9台です。画像が高精細になり映し出される映像はクリアになりますが、日々モニターを使用する輸送指令員にとっては「画面が小さくなる」という不安が拭えないものでした。そこで、これまで当社と取引をしていなかったメーカーのものも含めて導入機器の候補を検討し、さらにデモ機による説明を輸送指令員へ行ったところ、新しいモニターが現在使用しているものより仕事を進めやすくなるものだと納得してもらえることができました。
設備に対する要望は日々活用するものだけに、導入する際の基準が厳しくなりがちであり、工事や保守管理の担当をしていると、悩むこともあります。しかし、厳しい基準を充たした設備を導入することはすなわち、列車の安全運行を実現することにもつながります。プロジェクト工事の過程で、私は、そのことに気が付くことができました。だからこそ粘り強く要望の実現に取り組むことができたように思います。

成長を支えたもの

これまでお世話になった上司や先輩方の中には必ず、私のことを理解して認めてくれる人がいました。認めてもらえることが自信につながり、前を向いて仕事に取り組む原動力になっているように思います。新入社員時代の上司に繰り返し指導されたのは、「分からないことは、年数が経っても『分からない』と言いなさい。それは恥ずかしいことではありません」ということ。このことが職場全体に浸透していて、先輩たちもどんどん「分からない。教えて」と自身の先輩達に言っている姿を見ているため私も安心して周りの方に質問ができます。キャリアを重ねても“分かったふり”をせず、疑問や不安をきちんと解消する姿勢を持ち続けていきたいです。

「縁の下の力持ち」の心意気と
お客様と接する最前線の視点。
両者を融合させ、
より良いサービスを生み出す

金沢支社 電気課

電気課を含む工務部門の仕事は、通常はお客様の目に触れるものではありません。まさに「縁の下の力持ち」と言える仕事で、そのことに私は大きな誇りを感じています。そんななか、普段は行うことの少ない「お客様の目に直接触れる仕事」を担当したのが、2015年のこと。駅構内の発車表示標や案内放送設備の取替工事を担当したのです。
駅で使用される設備ですから、ユーザーにあたるのは鉄道利用者であるお客様です。そのお客様と日常的に接しているのは駅係員であり、また営業部門のスタッフもお客様の視点を常に持ち合わせています。この時まであまり関わりを持つことがなかったスタッフに協力をしてもらいながら仕事を進めたことで、設備の性能の確かさや保守のしやすさといった工務部門からの視点に加え、お客様と接する“最前線”の視点を得ることができました。それは例えば、「お客様にとって見やすい位置に設置されているか」「地震などの万が一の際にお客様の安全が確保できるか」といったものです。
新たな視点を獲得し、それまで以上に「たくさんのスタッフが協力してサービスを作り上げている」という実感を得ることができました。この時に得た一体感こそがJR西日本の魅力のひとつだと、改めて感じたプロジェクト工事でもありました。

私の地域への取り組み

駅構内で用いる案内放送設備の取替工事に携わった際のことです。発車メロディーを、地元にゆかりのある音楽にしてほしいという要望を地元自治体から受けました。また、案内放送のボリュームは、近隣住民の方の迷惑にならないよう、地元との協議が欠かせませんでした。鉄道会社で電気設備の仕事に携わることは、地域にお住まいの方々のお声を聞きながら、その地域の財産となる駅を作っていく仕事だと感じました。もちろん、安全で安定した運行を支える設備を作り、守ることも大切な地域への取り組みです。一つひとつの設備をベストな状態に保ち、電気部門の責任を果たすことで地域に貢献していきたいです。