Blue Signal
March 2007 vol.111 
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花に会う緑を巡る
花に会う 緑を巡る 梅香と潮香が漂う、梅の里 綾部山梅林(兵庫県たつの市) イメージ
古来より日本人が親しみ、愛してきた梅。大和朝廷が成立した5世紀頃に中国から伝わって以来、歌や絵画の題材、家紋や装束の文様などに使われ、日本の暮らしに彩りを添えてきた。

播磨灘に面した丘陵地一帯に広がる綾部山梅林は、「一目二万本」として知られる西日本随一の梅の里。観梅期は早咲きの紅梅の開花から始まり、やがて白梅の香りが一面に漂う、最も美しい時期を迎える。眼下には遠浅の新舞子海岸が広がり、家島諸島や小豆島など瀬戸の島々を一望でき、梅林の裾野に咲き誇る菜の花とともに、うららかな春を思わせる。満開となる3月上旬、各地から訪れた人々は、梅の美しさや香り、風光明媚な景色に魅了される。
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