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総合職採用

施設(建築)

本社 施設部 建築課 担当課長 岡本 啓照 1996年 入社

Career Step

  1. 1996年大阪建築区 新大阪駐在 施設技術係
  2. 1997年大阪設備区 設備技術係
  3. 1999年大鉄工業(株) 出向
  4. 2001年神戸支社 施設課
  5. 2003年本社 施設部 建築課
  6. 2007年(株) ジェイアール西日本ビルト 出向
  7.    本社 秘書室兼務
  8. 2008年本社 秘書室
  9. 2010年(株)ジェイアール西日本ビルト 出向
  10. 2012年近畿統括本部 神戸建築区 区長
  11. 2014年社員研修センター 総務育成G 課長 人事部担当課長兼務
  12. 2017年本社 施設部 建築課 担当課長

現場監督として橋上化工事を担当。
開通後、一番列車を迎え入れた時の
感動は忘れない

大鉄工業(株) 出向

入社4年目にグループ会社に出向。ゼネコンの技術者(現場監督)として橋上化工事に携わり、毎日職人さんと一緒になって現場での作業に取り組みました。工具ひとつから「墨だし」などの建築専門用語をはじめ、コンクリート打設量の計算、施工図の作成、職人さんとの打ち合わせ、安全への配慮など、現場では知らないことばかり。出向先の上司である所長のサポートのもと、時には職人さんから厳しい言葉をいただいたりするなかで少しずつ仕事を覚えていきました。こちらも手や顔を真っ黒にし、熱意を持って取り組んでいることを言葉や行動で伝えることで、職人さんたちとの信頼関係も自然と築いていくことができました。
鉄道の工事は基本的には夜間に行われ、暑かったり、寒かったり、職人さんと意見がぶつかったり、思うようにいかない日があったり、いろいろなことに悩んだり笑ったり、汗と涙を流しながらそんな日々を積み重ねていきます。大変なことの連続でしたが、無事に完成し、駅開業日に駅に入ってくる一番列車を無事に迎え入れた瞬間は、言葉では言い尽くせないほどの感動を味わうことができ、地域の皆様の喜ばれている姿を目の当たりにしてそれまでの苦労も吹き飛びました。
また、建設工事の最前線を体験することで、現場では数多くの生身の人間が動き、力を合わせることで、安全・品質に優れた“いい駅づくり”が実現していることを実感。それとともに、若手社員のうちから自社を外から見る機会を得られ、協力企業をはじめとする周囲の方々に、当社がどのように見られているのかを知ることができたのは貴重な体験となりました。

成長を支えたもの

JR西日本は、世の中の役に立っていることを実感できる機会がたくさんある会社です。それは駅や商業施設など、何かを新たに作るというのはもちろん、日々の鉄道の安全・安心な運行を滞りなく実行するということでも感じられます。そんな「人や社会のために役立っている」という実感が、すべての仕事の原動力となり、自身の成長の活力にもなってきました。あとは先輩や後輩、さらにはグループ会社や協力企業の方など、仕事で関わってきた周りの人たちすべてが私の成長を支えてくれました。同じ目標に向かい、共に頑張れる仲間たちから多くの刺激をもらい、仕事を通じ成長していけるのも当社の魅力だと思います。

会社の変革を担う
プロジェクトチームに任命され、
特務に当たる

本社 秘書室

福知山線列車事故の後、自分にも何かできる事にしっかり取り組みたいという思いが強くなり、会社の制度を利用して神戸大学MBAコースに働きながら2年間通い、経営学を学びました。その後、当社の経営の3本柱のひとつである変革プロジェクトのスタッフに任命されるチャンスをいただき、社長直轄のふたつのタスクフォース(任務部隊)のうちのひとつのチームに配属されました。さまざまな調査を行い、チーム内外で議論し社長をはじめとした会社幹部へ抽出した課題の提示と、課題解決に向けた提案を行いました。その後も、変革プロジェクトの事務スタッフとして、計3年間任務に携わりました。
この取り組みから10年近くが経ちましたが、振り返ってみると、当時と比べ会社は大きく変わったように感じます。安全最優先、現場重視という価値観とその実践が会社全体に浸透してきたほか、社内でのコミュニケーションが活発化するなど、社内の風通しは格段に良くなりました。社内だけではなく、関係会社・協力会社への応対に関しても同様です。まだまだ不十分なところもありますが、その変化が鉄道事業の技術面・サービス面の向上につながっている手応えはあり、今後も会社をより良くしていくための変革に一社員として取り組んでいこうと考えています。その変革の起点となる最初のプロジェクトに関わることができたというやりがいは大きかったですし、若いうちから経営の視点に触れ、学べたことは企業人としても大きな経験となりました。

多くの仲間のサポートのもと、
会社の将来を担う
人財育成の拠点を作り上げる

社員研修センター 総務育成G 課長 人事部担当課長兼務

社員研修センター総務育成グループ課長となり、当社の人財育成の基幹施設である社員研修センターの全面建替えプロジェクトにその責任者として参画しました。これまで経験した工事の担い手である技術者という立場ではなく、人財育成を主管する人事部門の立場としてプロジェクトを推進。組織の持続性の根幹となる「人を育てる」ということについて、現状の課題から将来のあるべき姿までを検討し、全社的かつ中長期的な視点で計画を策定しました。社長をはじめとする経営陣とも何度も議論しながら計画内容をブラッシュアップし、設備投資の意思決定、工事着手まで、プロジェクトを主導しました。
人財育成という社内のすべての部門が関係するプロジェクトであり、必然的に多くの関係者と関わることになります。さまざまな系統の関係者を束ね、調整しながらプロジェクトを推進していくわけですが、総論では意見が一致していても各論では部門間で利害関係が対立する場面もあり、大きな困難に何度もぶつかりました。例えば、各系統からは実習などに必要なより良い設備を求められる一方、予算は抑えなければならず、その相反する命題を調整するのが非常に大変でした。なんとかプロジェクトを推進できたのは、人事部長や研修センターの上司・部下をはじめ、周りの優秀なスタッフの支えがあったから。それまでに携わってきたあらゆる仕事がそうでしたが、この時も一人ではできない仕事であっても、多くの人の支援・協力があれば成し遂げることができることを実感しました。

私の地域への取り組み

現在所属している施設部 建築課では、駅を中心とした鉄道建築物保守の在り方全体について考える仕事に取り組んでいます。駅構内の各施設を、安全で気持ち良くご利用いただく――当たり前のことですが、その当たり前のことをしっかりと継続することで、地域のお役に立てればと考えています。また当社は新幹線、アーバンネットワークから地方のローカル線までさまざまな線区があります。それぞれの線区のご利用状況にあった駅設備を考えることが持続可能な鉄道事業につながっていきます。そのことが結果的に地域の方々への貢献にもつながると思うので、今後も新しい仕組みづくりや後進の育成などの仕事を通じて、鉄道事業を支えていければと思います。