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January 2009 vol.122
蒸気機関車の基地であった梅小路機関区の扇形車庫を活用した、日本唯一の蒸気機関車専門の博物館「梅小路蒸気機関車館」。ここには、日本全国を力強く走り抜けた蒸気機関車などが保存展示されている。
その名の通り扇を開いた形をした「扇形車庫」は、1914(大正3)年に建設されたもので、梅小路蒸気機関車館の心臓部である。大正から昭和にかけて活躍した蒸気機関車がずらりと並ぶ姿は圧巻だ。目の前には蒸気機関車を方向転換する扇形車庫の要、転車台(ターンテーブル)があり、放射状に伸びる引き込み線とともに、見事な造形美を見せている。
また、保存展示している蒸気機関車は16形式18両あり、うち7両が動態保存車両だ。蒸気機関車館館内で「SLスチーム号」として運転されているほか、C57は「SLやまぐち号」、C56は「SL北びわこ号」として人気を博している。これら貴重な鉄道文化遺産は、現存最古の木造駅舎「旧二条駅舎」とともに準鉄道記念物に指定されており、往時と変わらぬ姿で日本の鉄道文化の歴史を今に伝えている。
【アクセス】嵯峨野線「丹波口駅」下車徒歩約15分