
鉄道と組み合わせた周遊ルートの構築と、着地の受入環境整備の促進により、せとうちエリアの新たな観光需要を創出
2019年、瀬戸内海汽船グループ、国土交通省中国運輸局との間で締結した「せとうちエリアの海事観光の振興に向けた連携協定」に基づき、2020年夏に就航しました。広島港~呉港~三原港を結ぶ航路を片道型で販売し、鉄道ネットワークも活用した周遊ルートを構築し、着地型観光コンテンツの開発による新たな観光需要の創出と地域活性化を実現しています。

解決したい課題
せとうちエリアにおける以下の課題について、周辺地域・企業と協働して解決
・特定地域への観光客の集中の解消
・点在する島々を結ぶ周遊ルートの不足の克服
・観光旅行に必須のコンテンツの拡充
事業のねらい・効果
・周遊ルートの構築推進
・魅力的な船舶の開発
・島嶼部でのインバウンド観光客の受入環境の整備
・2020年秋の運航開始後、70日間で約6000人の利用者
・2023年G7広島サミットでの要人輸送に使用
工夫ポイント
- 幹線鉄道による集客力と組み合わせ、鉄道・バスでアクセスしにくい観光地を開発
- 地域における面的観光振興の機運醸成(連携協定の締結、国の補助制度の活用)
- JR西日本グループを中心としたプロジェクトファイナンスのスキーム開発
実績・展開イメージ
2020年夏 広島港~呉港~三原港での運航開始
2022年冬 宮島・江田島・呉における新航路モニターツアーの実施
2022年夏 兵庫プレDCに合わせた神戸~淡路周遊ツアーの実施
2023年春 G7サミットにおける要人輸送に活用


③呉港艦船遊覧クルーズ(東向き・西向き)
④大崎下島 御手洗地区(立ち寄り地)
⑤下蒲刈島 特産品販売の様子