JR WEST LABO Innovative Station Field

進行中プロジェクト

金澤翔子 京都 妙心寺展 JR大阪駅サテライトイベント

共通課題

  • 共創パートナーの
    解決したい課題
    本展においては、京都・妙心寺という歴史ある場を舞台に、金澤翔子氏の渾身の作品群を公開するにあたり、多くの方々にその魅力を伝え、実際に現地へ足を運んでいただくことが最大の目標の一つでした。
    しかしながら、会場が京都に限られている中で、特に大阪をはじめとした関西の都市部の皆様に向けて本展の存在を広く周知し、関心を持っていただくことは、決して容易ではありませんでした。現代においては情報があふれる中、展覧会という文化イベントにおいても、的確な「認知」と「来場動機」の両方をどう醸成するかが大きな課題となります。
    加えて、書というジャンルの特性上、静的な広報手段だけではその迫力や精神性が伝わりにくいという現実がありました。そのため、大阪の方々に作品の魅力を“体感”していただける場所を何らかの形で設けることが必要だと考えておりました。
  • JR西日本の
    解決したい課題
    駅は毎日たくさん人が行き交う場所ですが、忙しさの中で立ち止まって何かを感じる余裕はなかなかありません。導線のわかりづらさや滞在時間の短さもあり、文化や芸術を届けるには、自然に心に届く工夫が必要だと感じていました。

課題解決

駅という日常の空間に、文化を自然に届けるため、導線に配慮した配置と、目を引くデジタル演出を取り入れ、週末には実物展示を行い、立ち止まって作品に見入る方や写真を撮る姿も多く見られました。駅が一瞬でも心に残る場所となり、芸術と人がつながる場をつくることができました。

パートナーズコメント

本展は、現代を代表する書家・金澤翔子氏の世界観と、臨済宗大本山・妙心寺の歴史的価値とを融合させた、新たな文化芸術の発信として開催いたしました。
おかげさまで、27,000名を超える皆様にご来場いただき、大きな反響を呼ぶことができました。
中でも、JR大阪駅・うめきたエリアでのサテライト展示は、多くの通行者の目に触れる場となり、文化芸術を身近に感じていただく機会となりました。特筆すべきは、金澤翔子氏の代表作である、世界一大きい般若心経(浜松・龍雲寺蔵)を、実物の移送が困難な中、駅構内ビジョンに映し出すことで、関西の皆様にもその荘厳な筆致と精神性を感じていただくことができた点です。これはJR西日本様のご尽力によって初めて実現したものであり、非常に多くの反響がありました。大阪駅で体感された方が京都妙心寺に足を運ぶ回遊も多く見られました。深く感謝申し上げます。
今後とも、日本文化と現代芸術を結ぶ橋渡しとして、皆様とともに価値ある取り組みを続けてまいりたいと考えております。

TOPにもどる
ページトップへ