撮影実績

撮影レポート

映画砂時計

出演者 松下奈緒(水瀬杏/大人)、夏帆(水瀬杏/少女)、井坂俊哉(北村大悟/大人)、池松壮亮(北村大悟/少年)、戸田菜穂(植草美和子)、藤村志保(植草美佐代)ほか
公開日 2008年4月26日(土)
撮影日 2007年11月6日(火)、11月17日(土)〜19日(月)
撮影場所 山陰本線浜田駅、出雲市〜浜田駅間車内、三江線川平駅

内容

母親の自殺という心の傷を抱えながらも強く生きようする主人公・ 杏(あん)の成長とともに、彼女と大吾(だいご)、藤(ふじ)3人の幼なじみたちの12歳から26歳までの14年間の軌跡を描いた恋物語。当社では、島根県が舞台となるこの映画製作にあたり山陰本線、三江線の駅や車内をロケ地として提供。4日間に渡る撮影に協力した。

撮影場所・内容

Point1

山陰本線列車内

シーン1

列車内に置かれた砂時計を通して、車窓に流れる島根の風景を眺める杏(少女)と母親。

シーン2

杏(少女)と大悟(少年)が列車内で向かい合い座っている。

Point2

三江線 川平駅

シーン3

列車内の杏(少女)がホーム上の友達から見送られる。その中、大悟(少年)が列車を追いかける。

シーン4

駅で久しぶりに会う杏(少女)と大悟(少年)が言葉を交わす。

シーン5

駅で杏(少女)と椎香(少女)が言葉を交わす。

シーン6

駅に列車が到着。杏(大人)と佐倉が降り立つ。

シーン7

大悟(少年)が駅から出てくるところを椎香(少女)が待っている。

シーン8

杏(少女)と大悟(少年)が駅から出てくる。

ドラマの性格上、10数年前と現代の2場面を同時撮影することが条件であるため脚本どおりの撮影が行えるかどうか、撮影協力を依頼された時点では、調整の難しさをうかがわせました。特に、三江線が主なロケ地であることから、臨時列車を運行しても列車本数には限りがあり、余裕を持った撮影は不可能です。また、使用希望車両がキハ28・58という形式の国鉄塗色の車両ということだったのですが、この車両は沿線車両基地に在籍していないため、岡山地区から山陰地区に回送し使用しました。シーン1から3の撮影裏舞台では、そうした列車手配の苦労が(社内的には)あったわけです。

シーン4から8は、前述のとおり、物語の上で現代と過去が交差し、さらには季節も夏と冬の両方が設定されていることから、セットが目まぐるしく変化しました。11月、それも氷雨降る悪天候の中、役者さんの半袖姿を見ると私たちまで震え上がってしまいます。しかし、駅での再会、別れ、帰省といったシーンが次々とカメラの中に収まっていく様子を見ていると、「JR西日本の駅を選んでくださってありがとう」という感謝の気持ちで一杯になりました。

今回の撮影が安全に行えるよう、当社の浜田鉄道部社員が始終、現場立ち会いを行いました。列車本数が限られているとはいえ、撮影スタッフが線路横断する際には、鉄道部社員が「右よし、左よし」と指差確認をし、列車が来ない事を確認した後でないと横断許可は出せません。撮影スタッフにしてみれば、「いちいち堅いなあ・・・・」という印象がきっとあったでしょうが、こうした安全確認を繰り返すことで、撮影も無事に行えるのです。撮影スタッフの皆様、ご協力ありがとうございました。

▲トップへ