恋愛、家族愛、地元愛…駅で生まれるそれぞれの愛が、環状線でつながり大きな愛物語となる。
人がいて街がある。街と街をつないで電車が走る。電車は駅に停まり、駅は人と人との出会いをつくり、そこに愛が生まれる。大阪市内をグルグルと回る環状線を舞台に、笑いと人情にあふれた大阪人と、そこにある地元愛に包まれながら紡がれるひと駅ごとの物語を描いたオムニバスドラマ。

俳優をしている哲夫（駿河太郎さん）は、交際相手の琴美（滝裕可里さん）の携帯を盗み見て浮気を疑っていた。真偽を確かめるため、マネージャーのさち子（谷村美月さん）とカップルのふりをして、琴美を尾行する。

歴女の信子（舞羽美海さん）は、玉造にある真田幸村像に祈りを捧げるのが日課。付き合って5年の彼氏がいるが、理想の男性像からは程遠い草食系で、いつも正人（尾上松也さん）の不甲斐なさを嘆いている。そんなある日、正人に真田幸村の魂が乗り移ってしまう。

ビルの屋上でライフルを構えているスナイパー（木下隆行さん）。スコープの中には資料を抱えて歩く美代子（中村ゆりさん）の姿があった。スナイパーが引き金をひこうとしたその時、何かきらめくものが横切る。スコープから目を離すとライフルの先に妖精が羽ばたいていた！驚いたスナイパーは・・・。

交際4年の良恵（木南晴夏さん）と信太（大東駿介さん）。列車の窓から見えるという謎の暗号を探す途中、占い師の言葉でまたけんか。怒った良恵は信太を置き去りにしてしまう。そんな良恵に「福島20時発。環状線外回り。ぐるっと一周してきてくれ」と信太からメッセージが届く。

カナダ留学に旅立つ悠一（葉山奨之さん）を野田駅で待っていたメイ（足立梨花さん）。残されたわずかな時間、ひとつひとつの思い出をかみしめるように共に過ごした懐かしい場所を散歩しながら巡る二人。これがきっと最後のデート。旅立つ前にメイが悠一に伝えたかった想いとは？