撮影実績

撮影レポート

映画銀色の雨

出演者 中村獅童(岩井章次)、賀来賢人(平井和也)、前田亜季(菊枝)、みのり(大島優子)ほか
公開日 2009年10月31日(土)より、鳥取県・島根県 先行公開
撮影日 2008年11月20日(木)淀江〜大山口駅間、淀江駅
2008年11月22日(土)大山口駅
2008年11月24日(月)淀江〜大山口駅間
2008年11月26日(水)御来屋駅
2008年11月30日(日)淀江〜大山口駅間
2008年12月 2日(火)米子駅、米子運転所
2008年12月 5日(金)米子車掌区
2008年12月 7日(日)米子〜東山公園駅間
2008年12月 9日(火)米子駅
2008年12月18日(木)宮原総合運転所

内容

淀江の新聞配達所で住み込みのバイトをする高校生の和也は、日常生活に不安といらだちを感じ新聞店を飛び出してしまう。東京に行こうと思い立ち米子駅に向かうが、終電を乗り過ごし路頭に迷っているところ、知り合いの女性菊枝に会う。菊枝は和也をマンションに連れ込み二人は一緒に住むことになった。数日後、菊枝が勤めるスナックに無骨な男が現れた。カウンターの隅で無口に飲んでいる男・章次もまた現実から逃げるように米子に来ていた。とある事件をきっかけに、菊枝と章次は接近し、章次も菊枝のマンションで暮らすことになる。和也、菊枝、章次の3 人の奇妙な同居生活が始まり、三人が影響しあいそれぞれに成長する。

当社では章次、和也が列車で移動するシーンや駅に降り立つシーン、亜季が駅で取り残される回想シーンなどの撮影協力を行いました。

撮影場所・内容

Point1

淀江〜大山口駅間の踏切付近

2008.11.20 撮影

淀江〜大山口の間にある日吉神社前の踏切で、和也を追いかける軽トラックが取り残されるシーンの撮影を行ないました。実際の列車が接近する状態での撮影は危険なため、実際の踏切の手前に模擬踏切を設置して撮影しました。遮断棹は当社で用意しましたが、踏切の警報音とあわせ臨場感のある撮影となりました。

Point2

淀江〜大山口駅間車内

2008.11.24 撮影

淀江〜大山口駅間に臨時列車を走行させての撮影協力を行いました。和也が列車と併走するシーンを車内と車外から撮影しましたが、併走のイメージを出すために、撮影区間だけ低速で運行する臨時列車を特別に設定しました。

Point3

御来屋駅

2008.11.26 撮影

御来屋駅では菊枝の幼少期の回想シーンを撮影しました。雨の降る中、黒い服を着た人々が列車から降りてきて、菊枝が一人駅舎に取り残される場面です。雨が降るシーンを撮影するため、駅の屋根に足場を組み屋根上から列車に向け放水しました。また、乗り降りの場面を複数回撮影するため、5分以上停車する臨時列車を設定しました。雨の中列車から黒い服を着たエキストラの集団が降りてこられる様子には異様なものがありました。ただ、反対側のホームからは、屋根上からの放水によってできる虹がきれいに見えました。

Point4

米子駅

2008.12.02 撮影

今回の協力の中で最も大掛かりだったのがこの日の米子駅での撮影でした。和也が乗った普通電車と章次が乗った東京からの寝台列車が米子駅に到着し、二人が跨線橋ですれ違うシーンなどを撮影しました。制作者の車両に対するこだわりで、京都から寝台列車に見立てた客車を米子まで回送してきました。寝台列車の行き先は「下関」。本州の最西端まで走り抜けるイメージを出したかったとのことです。小さなところまでのこだわりを感じた場面でした。営業運転終了後、列車の到着シーンを何度も取り直しましたが、このシーンも雨。12月の冷え込む深夜、屋根の上から雨を降らせ続けたスタッフの方々に頭が下がりました。なお、このシーンでは駅員役として鳥取県の平井知事が、またお客様役として平井知事の奥様が登場されています。

Point5

米子車掌区

2008.12.05 撮影

撮影シーンではありませんが、この日は車内放送の「録音」を行いました。制作サイドの「車内放送は実際の車掌の音声を録音したい」との要望を受け、米子車掌区の現役車掌の車内放送を録音しました。

Point6

宮原総合運転所

2008.12.18 撮影

大阪の宮原総合運転所で、章次が寝台列車に乗って移動するシーンを、廃止になったブルートレインの寝台客車を使用して撮影しました。車庫の中で車両の側面から水をかけ、雨に見立てて撮影しました。業務終了後、車庫内で撮影を行ないましたが、12月の放水シーンはやはり冷え込みました。

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