撮影実績

撮影レポート

ドラマNHK 連続テレビ小説「ちりとてちん」

出演者 貫地谷しほり(和田喜代美)、和久井映見(和田糸子)、松重豊(和田正典)、米倉斉加年(和田正太郎)、江波杏子(和田小梅)、京本政樹(和田小次郎)、渡瀬恒彦(徒然亭草若)ほか
放送日 2007年10月1日(月)〜2008年3月29日(土)
撮影日 2007年6月2日(土)、10日(日)、15日(金)(小浜編)
2007年7月26日(木)、2007年7月27日(金)(大阪編)
撮影場所 小浜線小浜駅、小浜〜若狭高浜駅間車内、大阪駅、特急「雷鳥」車内

内容

「ちりとてちん」は、NHKが放送する2007年度後期の朝の連続ドラマ小説。

福井県南部、若狭湾に面した小浜市で若狭塗り箸職人の父と、おおらかで家族思いの母の元で育った主人公・喜代美が、高校卒業後、自分を変えるべく若狭の町を飛び出し大阪に向かう。そこで喜代美は、ひょんなことから「落語」に魅せられ日本一の女流噺家を目指すこととなる。

このドラマ制作にあたっては、喜代美が大阪へ旅立つシーンを小浜駅、撮影用臨時列車車内及び小浜線沿線にて撮影。また、大阪駅では喜代美が駅に到着するシーンと母を見送るシーンの撮影を行った。

撮影場所・内容

Point1

小浜線 小浜〜若狭高浜駅間臨時列車

2007.06.02.10 撮影

シーン1

撮影用の臨時列車はキハ28・58。ドラマの時代背景が昭和57年、平成3年ということから、その当時に走っていた車両を用意して欲しいとの依頼で、越美北線で運用していた車両を臨時列車として手配しました。

このシーンは、大阪へ旅立つ主人公喜代美が車中から、見送りにこなかった母がのど自慢会場のステージ上で「ふるさと」を熱唱しているのに気づき、涙を流しながらお別れをする、という感動のシーンです。しかし、撮影そのものは走行列車内の主人公喜代美と、のど自慢会場にいる母達の演技が臨時列車の運行時間にあわせピッタリ一致しなければならず、緊張感高まる撮影となりました。具体的には、のど自慢会場にセッティングされたカメラから喜代美が乗車している列車を撮影したり、その列車を線路脇の道路からカメラを載せたワゴン車が並走し撮影するなど、様々な角度から撮影が行われました。地上側と列車側の演技に対する“一発撮り”という点で、タイミングの図りづらいシーンでしたが、関係者間で事前の打合せをしっかりしていたのでスムーズに撮影を終えることが出来ました。

オンエア時には、私達ロケーションサービススタッフも、画面にくぎ付けとなり涙して見た次第です。

Point2

小浜線 小浜駅ホーム

2007.06.15 撮影

シーン2

小浜駅では、主人公喜代美が大阪へ旅立つシーンの撮影が行われました。

Point3

小浜線沿線(常高寺)

2007.06.15 撮影

シーン3

主人公喜代美と同級生の友達が学校の帰り道に常高寺石段にて会話をしているシーンの撮影です。参道の途中に線路があるという珍しいロケ地での撮影。石段からは小浜の町並みと小浜湾を一望することができました。二人が会話している背景に列車が通過するというシーンでしたので、撮影できるのは臨時列車が常高寺を通過するほんの数秒。タイミングが重要となり、鉄道運行ダイヤと照らし合わせながらの息を呑む撮影となりました。また、線路のすぐ傍という事もあり安全面にはいつも以上に気を遣いましたが、製作スタッフの皆さんがしっかり心得ていてくださり、無事に撮影を終えることができました。

Point4

大阪駅 桜橋口改札口

2007.07.27 撮影

シーン4

喜代美が大阪駅に到着し電話をかけるシーン。

シーン5

喜代美が母親を大阪駅まで見送り別れるシーン。

大阪駅桜橋口改札での撮影は、営業終了後の深夜に行われました。改札を往来する人々としてエキストラ約50名も加わり大掛かりな撮影となりました。現在、大阪駅では2011年開業に向けて駅改良・北ビル開発の工事を深夜に行っており、自ずと工事に伴う音がマイクに入ってしまうというハプニングが発生。急遽、工事関係者に協力してもらい本番のときは支障のない範囲で、周囲の工事を一旦止めて撮影を行いました。

この他、母が小浜へ帰る様子を特急「雷鳥」車内でも撮影しており、合計5日間にわたる撮影協力となりました。

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