安全研究所
2006年6月23日設立。
社内だけでなく他企業や研究機関から専門家を招き、現在31名で研究・調査活動を推進しています。
安全研究所で取り組む研究テーマは、鉄道の運行に関わることだけではなく人事など広く全社にわたることや、安全研究所が行う提言に責任と実効性をもたせるため、社長に直結した独立の組織としました。また、安全に関する研究機関であることから、安全推進部などとは、密接に意見交換を行いながら研究テーマの設定や研究成果にもとづく提言をしています。
安全研究所には、「安全マネジメント研究室」「ヒューマンファクター研究室」「人間工学研究室」の3つの研究室があります。
「安全マネジメント研究室」では、安全性を定量的かつ客観的に評価する仕組みや、安全管理体制の構築に関する課題などについて研究し、安全マネジメントの視点から安全性向上のための方法や手段の提言を行っています。「ヒューマンファクター研究室」では、安全教育と指導方法、人間の心理特性、人間の生理特性、人間の集団特性について研究し、ヒューマンエラーの防止策の提言を行っています。「人間工学研究室」では、ヒューマンエラーが発生しにくい設備、使いやすく安全な設備・システムについて研究し、次世代機器開発などの提言を行っています。

ヒューマンファクターは主として個人としての「人間」が対象です。しかし、企業や職場とは、多くの人間が同じ目標を持って集まった「チームや集団組織」であり、これらにもヒューマンファクターは存在すると考えています。
これらの「チームや集団組織」のヒューマンファクターに基いた「チームエラー」の研究に取り組んでいます。
人間の心理特性、生理特性、集団特性を踏まえたヒューマンエラーの防止策の提言や、安全教育と指導方法の充実に資する研究を行っています。
また、ヒューマンファクターの観点をベースに、本社・支社等で行われる施策等においてインタビュー調査等のリサーチや教育資料の作成等も行っています。
機械(ハードウェア)と人間との接点であるヒューマンインタフェースに着目し、ヒューマンエラーが発生しにくい設備や、使いやすく安全な設備・システムの研究に取り組んでいます。
人間がどのように情報を取得し、どのように判断し、どのように機械に指示しているかを明らかにしていきます。
施設および実験機器


研究所内には、運転現場を再現するために高度なシミュレータ、
映像および音響機器を完備した実験室を設けています。

運転士が乗務中において、運転室内の警報音等を聞き分ける場合の問題点を把握するための実験