“SL「やまぐち」号35系客車”ブルーリボン賞を受賞
前年に日本国内で営業運転を開始した鉄道車両の中から、特に優秀と認めた車両に対し、「鉄道友の会」が、ブルーリボン賞およびローレル賞を選出し、表彰しています。このたび、最優秀賞である「2018年ブルーリボン賞」を「35系客車」が受賞しました。
【ブルーリボン賞:35系客車】
開発コンセプトである「最新技術で快適な旧形客車の再現」を高いレベルで具現化した点や、蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した、という点を評価されたことから受賞しました。
1 編成
5両編成
2 営業開始時期
2017年9月2日(山口線 新山口〜津和野駅)
3 特徴
コンセプト 「最新技術で快適な旧形客車の再現」
【エクステリアデザイン】
・車体外観、客室など、視覚的に旧型客車の印象を感じ取れるデザイン
・昭和初期から戦後にかけてSLが牽引した旧型客車をベース車として再現
・丸屋根やダブルルーフなどの構造や、車体外板・屋根の塗色は、ベース車両を踏襲
【インテリアデザイン】
・不燃木材を採用することで、視覚的な再現のみならず、手触りの面でも当時の客車を再現
・ベース車両の腰掛を再現しつつ、最新車両と同等の座り心地を実現
・体験型の運転シミュレーションや投炭ゲーム、展示コーナーや販売カウンタを設置
(参考)【ブルーリボン賞】とは
「鉄道友の会」が毎年1回、日本国内で営業運転を正式に開始した新造および改造車両から選定している賞です。会員の投票結果をもとに選考委員会が利便性や快適性・環境対応・新技術の有効活用などを評価し、最優秀と認めた車両にブルーリボン賞を授与します。