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ニュースリリース

2015年12月17日
安全

山陽線 八人山踏切での踏切障害事故を契機とした対策の実施について

 本年2月に山陽線 西阿知〜新倉敷駅間で発生した踏切障害事故では、重傷のお客様1名を含む複数のお客様がおけがをされたことから、当社としても重く受け止め、対策を検討してまいりました。
 今回、本事象に対する対策の概要がまとまりましたので、次のとおりお知らせします。

詳細

1 これまでに実施したソフト対策
(1)前方から視線が逸れる、または特殊信号発光機が見にくい箇所の指導
 各運転士職場にて、確認作業などにより運転中に前方から視線が逸れる、または踏切付近の設備状況により特殊信号発光機が見にくい箇所の洗い出しを実施し、このリスクについて掲示や訓練などで運転士へ指導 <平成27年4月に実施>

(2)確認作業がある場合の前方確認のあり方について指導
 各運転士職場でディスカッションを行い、確認のため前方から視線が逸れる作業に潜むリスクと対処法について考えさせる教育を実施 <平成27年6月に実施>

2 今後実施するハード対策
(1)「通停確認位置標」の移設
 運転士が駅手前にて「通過/停車」を確認する際、一時的に前方から視線が逸れることから、踏切の600メートル程度手前で「通過/停車」の確認により視線が逸れることがないよう「通停確認位置標」を650メートル以上手前に移設する。 <対象箇所は約70箇所、平成27年度中に移設予定>

(2)特殊信号発光機の視認性向上
 乗務員の声や、踏切付近の設備を勘案して抽出した踏切の中で、列車の運転速度が高く、踏切の交通量が多い箇所については特殊信号発光機の移設・増設などを実施し、これに該当しない箇所については、まず特殊信号発光機をワイドタイプへ交換したうえで、設置位置の見直しや増設の必要性について検討していく。 <対象箇所は約320箇所、平成29年度末までに実施予定>

(3)特殊信号発光機の動作を音声で知らせる装置(仮称「特発動作通知支援装置」)の導入
 音量や感度などを確認するため、岡山支社管内にて試行し、課題を解決したうえで導入をめざす。 <試行期間は平成27年度末までを予定>


 今後実施するハード対策 全体図

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