鉄道文化財を巡る

京都市

梅小路の蒸気機関車群と関連施設

「京都鉄道博物館」内にある扇形車庫は1914(大正3)年に建設された。20両の蒸気機関車を格納できる大型車庫で、前と後ろがある機関車の向きを変えるための転車台を備える。扇形にすることで、分岐器や施設の面積を大きく節約できた。

 1972(昭和47)年には、鉄道開業100周年を記念して日本で唯一の蒸気機関車の動態保存を目的にした「梅小路蒸気機関車館」として開業し、多くの鉄道ファンに親しまれた。鉄筋コンクリート造りの現存最古の機関車庫は、2004(平成16)年に国の重要文化財に指定され、2006(平成18)年には、転車台や天井クレーンなどとともに「梅小路の蒸気機関車群と関連施設」として準鉄道記念物に指定された。この扇形車庫には日本の鉄道史に燦然と輝く蒸気機関車、D51形200号機や山口線を走る「SLやまぐち号」で知られるC57形1号機など、動態保存車両8両(営業運転車両3両)を含めて、日本の鉄道史に名を残す蒸気機関車の数々を見ることができる。

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