旅のみやげもの 「日本の棚田百選」にも選ばれた昔ながらの棚田が米を育む。

島根県仁多郡奥出雲町 仁多米

 島根県の東南端に位置し、中国山地の山々に囲まれた奥出雲町。出雲神話発祥の地で、砂鉄から鉄を作るたたら製鉄でも古くから栄えた町だ。『出雲国風土記』に「是は豊潤[にた]しき小国[おぐに]なり 故に仁多と言ふ 此の地田良し」と記されているほど古くから良質米の産地として知られており、仁多米はこの地で収穫されるコシヒカリの産地ブランドだ。

 面積の約9割を山林で占める奥出雲町では、山間に連なる棚田で米づくりが行われている。仁多米のおいしさはこの棚田と、米の旨みを育てる花崗岩から湧き出るミネラル豊富な雪解けの岩清水、300から500メートルの標高、昼夜の温度差など、米の生育に適した環境が生み出している。また、和牛の飼育が盛んなことから長年にわたって堆肥による土づくりが行われており、有機質豊富な水田が甘くコシの強い米を育む。この仁多米を使った「仁多もち」も味の良さなどから評価が高く、特産品として人気がある。

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