ヘッドマークで見る 懐かしの特急

特急「なは」 関西と九州を結んだブルートレイン

特急「なは」

特急「なは」は1968(昭和43)年、大阪から西鹿児島(現鹿児島中央)間で運転を開始した。都市名を列車名とする特急の場合、ほとんどが始終着駅に関係しているものだが、この「なは」は、当時アメリカの統治下にあった沖縄の本土復帰を願って名付けられた。鉄道のない沖縄を走行することはなかったが、鹿児島港から船に乗り継ぐことで沖縄へのアクセスの一端を担っていた。

運行開始時は昼行特急だったが、山陽新幹線が全通した1975(昭和50)年 3月に夜行寝台特急に変更され、新大阪から西鹿児島間の運行となった。1978(昭和53)年に京都まで延長されたが、2004(平成16)年の九州新幹線開業に伴い、運転区間を新大阪から熊本間に短縮、さらに2005(平成17)年には編成短縮の上で寝台特急「あかつき」と併結され、始発駅が再び京都となった。そして、2008(平成20)年3月、利用客の減少、車両の老朽化もあり廃止された。最終列車運行後、亜熱帯のヤシの葉をイメージしたヘッドマークは那覇市の関係者に贈呈され、現在は沖縄都市モノレール本社敷地内の「ゆいレール展示館」で展示されている。

特急「なは」のヘッドマーク
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