撮影実績

撮影レポート

ドラマオリンピックの身代金

出演者 竹野内豊(落合昌夫)、松山ケンイチ(島崎国男)、黒木メイサ(落合有美)、斎藤工(岩村傑)、笹野高史(村田留吉)、平泉成(山辺駅長)、山口智充(風間)、近藤芳正(佐々木車掌)、ほか
放送日 2013年11月30日(土)、12月1日(日)
撮影日 2013年4月27日(土)
撮影場所 美祢線・渋木駅、下関総合車両所(クモハ42車内)

内容

1964年夏、東京オリンピックを成功に導こうとする警視庁の刑事たちの活躍を描く、直木賞作家・奥田英朗の傑作サスペンス「オリンピックの身代金」が昭和30年年代の懐かしい風景や人物たちと共に、多彩な登場人物たちによって映像化されました。昭和39年、敗戦からの経済的復興を国際社会に示す国家の一大イベント「東京オリンピック」の開催を目前に控え、熱狂に包まれる東京。日本の輝かしい高度成長の影で苦しむ人々と、国家の対決が描かれます。

撮影場所・内容

Point1

渋木駅

2013.04.27 撮影

駅事務室で、山辺駅長(平泉成さん)が島崎国男(松山ケンイチさん)と村田留吉(笹野高史さん)に取調べを行うシーンや落合昌夫(竹野内豊さん)、岩村傑(斎藤工さん)が列車を待つシーンなどを撮影しました。

昭和39年の秋田県の駅「東大曲駅(架空の駅)」の設定でした。制作スタッフさんが、山口県を中心にいくつも駅を見て回られた中から、時代感のある木造駅舎の渋木駅が選ばれました。

美術スタッフさんは手際よく、萩駅にある萩市歴史と自然の資料館から借りてこられた通票閉塞機や乗車券箱、荷物用のはかりなどを運びこみ、昭和39年当時の駅を再現されました。また、普段は無人駅のために塞いでしまっている窓口も、ベニヤ板をはずし、駅員がいた頃のように蘇らせます。準備するやり取りの中で、美術スタッフさんたちが長さの表現に「尺」を使用されているのを耳にし、改めて職人たちの世界に触れることが出来た気がしました。

撮影当日、そこは昭和39年。秋田の冷たい空気まで再現されているようでした。監督と話し合いながら、撮影を繰り返される役者さんの真剣な眼差しがとても心に残っています。

撮影の合間に、美祢線を走るラッピング列車がホームに到着すると、記念写真を写しているスタッフの方の姿も見えました。また、列車にご乗車のお客様は、いつもと様子が違う飾りこまれた駅舎や、スタッフのみなさんで賑わうホームを見てとても驚かれていました。

Point2

下関総合車両所

2013.04.27 撮影

クモハ42車内

車内で、落合昌夫と岩村傑が、佐々木車掌(近藤芳正さん)に聞き込みをするシーン、島崎国男、村田留吉が乗り合わせた車内で、風間(山口智充さん)がスリに気付き、捕まえるシーンの撮影でした。

撮影は午後からでしたが、スタッフさん、エキストラさんは朝から準備のために下関総合車両所に入られました。夜行列車のシーンのために車両を暗幕で覆い、当時使用していたカゴや、風呂敷の荷物といった小道具が積み込まれます。

渋木駅で撮影していた役者さんたちが現場に到着。昭和30時代の衣装を纏った地元のエキストラさんも乗り込み本番スタートです。当時は車内でタバコを吸えるのが当たり前の時代。火の元に十分注意しながらタバコを吸うシーンを再現しました。風間がスリを捕まえるシーンの演技は圧倒される迫力で、側で観させて頂いていた私たちにも怖いくらいでした。

編集後記

撮影は、オリンピックの東京開催がまだ決まっていない2013年4月に行われました。その後、2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定し、日本中の関心が高まっている中、テレビ朝日開局55周年ドラマスペシャル「オリンピックの身代金」は放送されました。

▲トップへ