撮影実績

撮影レポート

映画旅の贈りもの 0:00発

出演者 櫻井淳子(沢渡由香)、多岐川華子(桐ヶ谷華子)、徳永英明(越智太一)、太平シロー(若林陽一)、大滝秀治(真鍋善作)ほか
公開日 2006年10月7日(土)
撮影日 2005年9月3日(土)〜14日(水)
撮影場所 JR京都線大阪駅・東淀川駅、山陰本線飯浦駅、山陽本線戸田駅・新山口駅など

内容

日常の生活に疲れたOLやリストラされたサラリーマン、奥様に先立たれた初老の男性などが、ひょんなことから知った「行き先不明の旅」。深夜の午前0時00分に大阪駅を出発する列車に乗り、行き先不明の列車に身を委ねる人々・・・。

今を一所懸命生きることの大切さや人の心の優しさを教えてくれる映画「旅の贈りもの 0:00発」は、大阪から岡山真鍋島、広島大崎下島、山口県山口市、島根県益田市など西日本各地で様々な人に支えられながら撮影が行われました。

撮影場所・内容

Point1

大阪駅・東淀川駅

2005.09.03〜06 撮影

9月3日、東淀川駅から撮影開始。華子が、なかなか切符が買えず列車に乗り遅れてしまうというシーンです。実際のお客様が乗り降りされる中、お断りを申し上げご理解をいただきながら(当社スタッフはハラハラドキドキしながら)撮影を行いました。

9月4日は大阪駅周辺と、同駅中央南口で撮影。続く9月5・6日も、深夜の大阪駅構内全体を使い、列車への乗り込みシーンを撮影しました。100名を超えるエキストラも参加し、大規模な撮影を敢行しました。

Point2

撮影用臨時列車
【電気機関車(EF58)+1等客車(マイテ49)+SLやまぐち号客車(スハフ12)】車内

2005.09.07〜08 撮影

9月7日深夜、正確には8日の午前1時30分、撮影用臨時列車が大阪駅に入線しました。今日は、夜行列車で旅する車内の様子を撮影します。午前1時51分、スタッフやエキストラ約80人を乗せた列車は、静かに大阪駅を発車しました。

限られた時間の中での車内撮影でしたが、前もって繰り返し行ったリハーサルのおかげで、極めてスムーズに進みました。ただし、外回りの撮影スタッフは大忙し。午前2時12分、三ノ宮駅を通過する当該列車を同駅ホーム上から撮影。その後、明け方の走行シーンを沿線から撮影するため、広島の山間部に車で先回り。一方、同時間帯に大阪南港から1台のヘリが飛び立ちました。行き先は同じ広島の山間部。当該列車を空撮するためです。失敗が許されない撮影の数々にスタッフは何度も気合を入れなおしていました。

この日の撮影は、山陽本線戸田駅に到着して終了。その後、列車は新山口まで運行し定時の午後2時06分に到着。約12時間に亘る撮影の旅は一旦、幕を閉じました。

Point3

新山口駅構内

2005.09.12 撮影

由香が、恋人と行く予定にしていたハワイ行きチケットを列車の最後尾からちぎって撒くシーンを新山口駅構内の車庫で撮影しました。このシーンは、さすがに通常の営業車両で行うわけにいかないため、合成シーンで再現です。このため車庫内に足場を組み、合成用ブルーシートを張って撮影。現場はさながら、簡易スタジオの様相を呈していました。

Point4

山陰本線飯浦駅

2005.09.14 撮影

当社管内での撮影も大詰め。撮影用臨時列車が山陰線飯浦駅に向かいます。新山口から山口線を経由して山陰線飯浦駅に行くまでの道中は非電化区間のため、客車のけん引は、電気機関車からディーゼル機関車にバトンタッチしました。

途中の益田駅で俳優さん達が乗り込み、列車は一路飯浦駅へ。同駅に到着した列車のドアが開くと、次々に俳優さん達がホームに降り立ちます。これを、クレーン上のカメラマンが撮影。3〜4分間の長回しの撮影は、一発OK。ホッとした瞬間です。

続いて、飯浦駅で山陰線を通常走っている車両を使用して撮影しました。つい先ほど、同駅に到着した、というシーンを撮影し終えたばかりなのに、今度は帰りのシーンを撮影。俳優さん達の頭の切り替えの早さには本当に感心しました。

編集後記

全編で1カ月に亘る撮影のうち、約2週間を鉄道関連の撮影に費やした本作品は、まさに「鉄道の旅」を感じる作品に仕上がっています。映画館に来場されたお客様の中には、鉄道ファンも数多くいらっしゃったとか。撮影をお手伝いさせていただいた私たちはもとより、こうした鉄道ファンの皆様にとっても、心に残る映画になったものと感じています。

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