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環境報告書(2007年度)

省資源に対する取り組み

鉄道が環境に与える影響を少しでも減らせるよう、駅や列車内、オフィスで発生するごみの削減、鉄道工事で発生する廃棄物の削減など、省資源化に取り組んでいます。

駅・列車内で発生するごみの削減

駅や新幹線などから発生するごみの量は2006年度実績で2.25万トンあり、1日あたりでは61.7トンになります。排出されるごみのうち、新聞雑誌、ビン・缶、ペットボトルはリサイクル可能な資源ごみです。資源ごみのリサイクルはごみ発生量の節減とともに原料となる資源の削減にもつながるため、駅では分別ごみ箱を設置し、お客様にご協力いただきながら分別回収を実施しています。また、列車ごみについては回収時に分別作業を業者に依託し、リサイクルを促進しています。JR西日本における駅ごみ・列車ごみのリサイクル率は現在34.4%であり、今後さらなるリサイクル率の向上を目指して取り組んでまいります。

駅・列車ごみのリサイクル状況

駅・列車ごみのリサイクル状況のグラフ

大阪リサイクルセンター

京阪神エリアの主要な駅で排出される資源ごみについては、大阪市内に設置したリサイクルセンターへ運搬されています。駅で分別された資源ごみは、リサイクルセンターで、新聞・雑誌、ビン、スチール缶、アルミ缶、ペットボトルに細分別されたのち有価物としてリサイクル業者へ引渡し、再資源化しています。


  • 分別ライン

  • 再資源化されるスチール缶

オフィスごみの削減

本社や支社で発生するオフィスごみのリサイクルに取り組んでいます。たとえば、本社ビルで発生したごみは2006年度82.3トンあり、分別回収の徹底を図り、そのうち62%をリサイクルしています。また、社内LANの構築や文書の電子化を進め、紙使用量の削減に努めています。さらに、プリンターのトナーなどリサイクル可能物品についてもリサイクルを行なっています。


リサイクルボックス

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鉄道工事で発生する廃棄物の削減

鉄道工事については、循環型社会構築に向け、グループ会社とともに使用資源の削減や廃棄物の発生抑制(リデュース)に、設計段階から努めています。

車両や線路、建物、架線などの設備のメンテナンスによる工事発生品は2006年度には約9.6万トンあり、このうちの約90%を再利用(リユース)・再資源化(リサイクル)しています。

また、発生した廃棄物は廃棄物処理法を順守し、廃棄物処理業者の確認、マニフェストの管理など適正処理をしています。

鉄道資材発生品のリサイクル状況

鉄道資材発生品のリサイクル状況のグラフ

リデュース(使用資源の削減及び廃棄物の発生抑制)の取り組み

昔から、マクラギは木材のものが多く使われてきましたが、木より長寿命なコンクリートなどの材質のマクラギへの取り換えを進めています。長寿命化により廃棄物の発生量が削減できるだけでなく、原料となる木の使用量が削減できるため木の伐採量削減にもつながり、森林保護にも貢献できます。


分岐器PCマクラギ

リユース(再利用)の取り組み

新幹線で使用されたレールやバラストの一部は、当社のリサイクル施設で在来線での基準を満たすように再整備したうえで再利用しています。また、鉄道車両の部品洗浄に使用した灯油を回収し、浄化して再利用しています。


  • レール再生プラント

  • バラスト

  • 洗浄用灯油浄化装置

リサイクル(再資源化)の取り組み

車両の腰掛詰物には、従来ウレタン系の材質を用いており、発生品は廃棄物として処理していましたが、新型車両の導入に合わせ、リサイクル可能なポリエステル系の材質に変更しています。また、レールとマクラギの間で列車の衝撃を緩衝するために使用しているゴムパッドをチップ化し、踏切路盤材として再資源化しています。


  • 車両腰掛

  • 発生軌道パッドの踏切路盤材化

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